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ベン・アフレック、バットマン降板の背景にアルコール依存 ─ 『ジャスティス・リーグ』製作トラブルで意欲失う

ジャスティス・リーグ
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バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)『ジャスティス・リーグ』(2017)でブルース・ウェイン/バットマン役を演じたベン・アフレックは、2019年2月、正式にバットマン役から離れた。当初は単独映画『ザ・バットマン(原題:The Batman)』の主演・脚本・監督を兼任する予定だったアフレックだが、2017年に同作の脚本・監督を離脱したのち、完全降板の可能性もささやかれていたのである。

なぜ、アフレックはゴッサムシティを早々に去ることになったのか。米The New York Timesでは、『ジャスティス・リーグ』の製作トラブルや、アフレックの抱えていたアルコール依存の問題が本人の口から語られている。

「酒を飲んで死んでしまいますよ」

アフレックにとって、バットマン役とは決して穏やかな仕事ではなかったのかもしれない。『バットマン vs スーパーマン』では、悪評を聞かされた際に見せた悲しい表情が“Sad Affleck”としてネットミーム化してしまい、『ジャスティス・リーグ』ではザック・スナイダー監督の途中降板後、脚本が大幅に変更され、膨大な再撮影・再編集が行われたという。スナイダー監督が構想した本来のバージョン、通称「スナイダー・カット」を求めるファンの声は、公開から2年以上経過した今でも根強いのだ。

The New York Timesは、「『ジャスティス・リーグ』の撮影トラブルがアフレックの興味を削ぎ、降板を決意させた」との旨を記している。それでも『ザ・バットマン』の脚本作業を進めていたというアフレックは、当時、とある人物から投げかけられた言葉を回想しているのだ。

「誰かに『ザ・バットマン』の脚本を見せた時、“これは良い脚本だと思います。だけど、もしもあなたが過去の経験を再び味わうようなことがあれば、きっとあなたは酒を飲んで死んでしまいますよ”と言われました。」

アフレックは自身の抱えるアルコール依存症の問題と幾度も戦っており、2001年、2017年、2018年の3度にわたってリハビリ施設に入所している。2018年に治療施設に入所した際には、これが原因でバットマン役を降板する可能性もあるとさえ報じられたのだ(ただし、当時のアフレックがすでに降板を決意していたのかどうかはわからない)。

現在、アフレックは「再発はとても恥ずかしいこと。再発しなければ良かったんですが」と当時を振り返っている。それから、「子どもたちの目に触れるインターネットには載らないようにと心から祈りました。ジェン(元妻ジェニファー・ガーナー)と僕は、正直に話すよう最善を尽くしたんです」とも。またアフレックは、父親がアルコール依存であったこと、家族の精神疾患についても率直に明かしている。

「僕が19歳になるまで、父は酒を止めませんでした。けれど、僕も年齢を重ねるうちに、父もベストを尽くしていたのだと分かってきたんです。僕の家族には、アルコール依存や精神疾患の問題がたくさんある。その影響は本当に大きくて、時にはうまく振り切るのが難しいこともあります。僕はアルコール依存症なのだと、一切の疑いなく、根本的に、しっかりと認められるようになるには長い時間がかかりました。また酒を飲めば、それも今までと変わらないでしょう。」

アフレックの最新作は、『ザ・コンサルタント』(2016)のギャヴィン・オコナー監督と再びタッグを組んだ『The Way Back(原題)』。この作品で、アフレックはアルコール依存症の元バスケットボール選手という役柄を演じており、そのプロモーションでは自身の体験をありのままに語り始めている。残念ながらバットマン役からは離れてしまったが、俳優・クリエイターとしてのさらなるキャリア形成に、今後再び大きな注目が集まることは間違いなさそうだ。

ベン・アフレック、期待のプロジェクト続々

Source: The New York Times

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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