『メメント』主演ガイ・ピアース、なぜノーランと再タッグを組めないのか ─ スタジオ絡むウラ事情が明かされる

『ダークナイト』3部作や『オッペンハイマー』(2023)など、いまや巨匠となった映画監督クリストファー・ノーランの出世作『メメント』(2000)。この映画で主演を務めたのが、のちに『アイアンマン3』(2013)や『英国王のスピーチ』(2010)などにも出演するガイ・ピアースだった。ところが、ノーランとの再タッグはいまだ実現していない。
なぜ、ノーランとピアースは再び仕事をしていないのか──。その背景には、ノーランの長年にわたるパートナーだったワーナー・ブラザースの妨害があったという。米Vanity Fairにてピアース自身が明かしたところによると、ノーランは『バットマン ビギンズ』(2005)などでもピアースにオファーを出していたというのだ。
「彼(ノーラン)は何年もの間、僕に出演の話を持ちかけてきてくれました。『バットマン ビギンズ』と『プレステージ』(2006)です。けれどもワーナー・ブラザースの幹部のなかに、僕のエージェントに対して、“ガイ・ピアースはダメだ、絶対に雇わない”と公言していた人がいたんです。[中略]すなわち、それはノーランと二度と仕事ができないということ。その人は、僕を俳優として信頼していなかったんですよ。」
ピアースによると、『バットマン ビギンズ』でオファーを受けていたのは、最終的にリーアム・ニーソンが演じたラーズ・アル・グール役だったそう。いわく、「役柄の話をするためロンドンに招かれましたが、僕が出られないことがフライト中にわかったのでしょう。到着するなり、クリスは“バットモービルを見ながらディナーでもどうですか”と言ってきたんです」。
ちなみに、ピアースは『メメント』で妻役を演じたキャリー=アン・モスとも「残念ながら疎遠になってしまいました。ユーモアのセンスがある楽しい方でした」と語っている。刑事テディ役を演じたジョー・パントリアーノについては「映画の演技を教えてくれた先生。僕は即興演技が得意でないけれど、彼は得意な人だったので、相手役のやりかたを学びました」という。「キャリー=アンやジョーと過ごした時間は楽しかったですね」。
『プレステージ』のあと、ノーランとピアースは特に連絡を取っていないとのこと。もっとも、いまやノーランはワーナーとのパートナー関係を解消し、『オッペンハイマー』と次回作の新作映画(タイトル未定)ではユニバーサル・ピクチャーズと組んでいる。「僕の時代だね!」とピアースは意気込みをあらわにした。
▼ クリストファー・ノーランの記事

『オデュッセイア』日本版特報映像&ビジュアル解禁 ─ クリストファー・ノーラン最新作、2026年日本公開 史上初の全編IMAXフィルム撮影 
ノーラン新作『オデュッセイア』予告編が初公開、巨大怪物も登場 ─ マット・デイモン、トム・ホランドら出演の神話的アクション超大作 ノーラン、集大成 
ノーラン『オデュッセイア』6分間のプロローグ映像、IMAXで米国上映決定 ─ 『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』など 日本での上映はいかに? 
ノーラン、『トロイ』を監督する可能性あった ─ 『オデュッセイア』で20年越しのリベンジ 『バットマン ビギンズ』に変更 
ノーラン新作『オデュッセイア』は史上初の全編IMAXフィルムカメラ撮影、新技術「ブリンプ」の詳細が判明 ノーラン、今回はカメラ壊さず
Source: Vanity Fair



























