「パパ、これ何?」頓挫したDC「グリーン・ランタン」ドラマ版主演俳優の自宅での一コマが悲しすぎる

頓挫したDCコミックスの「グリーン・ランタン」ドラマ版で、主人公ガイ・ガードナー役に起用されていたフィン・フィットロックが企画について振り返った。役作りのために原作コミックを大量に仕入れたというフィットロック、幼い息子との切なすぎるエピソードを明かしている。
「グリーン・ランタン」ドラマ版はリブート企画として2019年に第一報が伝えられると、アローバース作品を手がけてきたグレッグ・バーランティがプロデューサーに、『レゴバットマン ザ・ムービー』(2017)のセス・グレアム=スミが脚本家に次々と決定した。
それからフィットロックの参加も決まり、2021年からいよいよ撮影開始というところまで進んでいたが、DCユニバース刷新により企画はお蔵入りとなってしまった。このたび米Comicbook.comではフィットロックが当時を振り返り、頓挫決定後のとあるエピソードを明かしている。
「自宅のクローゼットには、『グリーン・ランタン』のコミックが20冊くらいありました。コミックを読み始めたところだったんですけど、5歳の息子が“パパ、これ何?”って聞いてきて。“これはね、叶わなかった企画のリサーチだよ”って答えましたね。とにかく、とても良い学びになりました。」
ガイ・ガードナーの役作りのためにコミックを読み漁ったであろうフィットロックは、いつしか作品のファンになっていたという。「すでにグリーン・ランタンにのめり込んでいました。今では、この物語に夢中ですよ」。
企画が頓挫したことについては、「実現しないと聞いてグサっと来なかったとは言いません」と本音もポロリ。それでも、「このような役への準備に必要なことを知れたのは良かったです」と、スーパーヒーローの役作りのプロセスを把握できたことは学びの一つだったという。ここで得た糧を次に活かしたいフィットロックは、「他のアメコミキャラクターが自分のところに舞い降りてくれれば良いなと思います」と前向きに語った。「その時は、その世界に入るための心構えを持てる気がします」。
ところでガイ・ガードナーといえば、赤毛の短髪姿が印象的。ウィットロックによれば、役作りのために髪を染めたり刈ったりすることはなかったそうだが、「精神的には準備をしていた」とのこと。「もし僕が赤髪ボウルカットにならなければ、ファンの皆さんは許してくれなかったでしょうね」。
新生DCユニバースでは、ジェームズ・ガンが脚本・監督・製作を務める映画第1弾『スーパーマン(原題)』でさっそくガイ・ガードナーが登場予定。『スリザー』(2006)や『スーパー!』(2010)、『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』(2021)など、ジェームズ・ガン作品の常連組として知られるネイサン・フィリオンが演じる。
ネイサンによれば、ガイ・ガードナー役はガンからのオファーだったとか。『ザ・スーサイド・スクワッド』のプレミアパーティの場で、このように言われたという。「君のために次は何を用意したか、聞いたかい?君はガイ・ガードナーになるんだよ」。……グサリ。
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Source:Comicbook.com,Collider