ティモシー・シャラメの美声、『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』監督が大絶賛 ─ 「ミュージカルではなく歌のある映画」とも説明

ロアルド・ダールによる小説『チョコレート工場の秘密』に登場するミステリアスなチョコレート工場の経営者、ウィリー・ウォンカのオリジンを描く映画『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』。以前にシャラメは本作で7曲歌っていると明かしていたが、英Total Filmでは、本作で監督を務めるポール・キングがその美声を絶賛している。
「(シャラメは)美しい歌声を持っていて、ビング・クロスビーを思い起こしました。拍手喝采で歌を中断しなければならないほど大掛かりなものから、リアルで純粋にエモーショナルな瞬間まで、彼はかなり幅広く、全てをこなせるんです。僕が熱狂的なファンであるかのように聞こえてしまうかもしれませんね。」
キングが例えに挙げたビング・クロスビーは、1930年代にトップスターの地位を不動のものにした歌手で、その後に映画界へ進出し、ミュージカル全盛期を代表する存在となったエンターテイナーだ。
シャラメの歌の才能を手放しで称えた監督は、映画でいくつかミュージカルナンバーがフィーチャーされているとはいえ、本作を“ミュージカル映画”とは呼びたくないのだという。「小説でウンパルンパたちはよく歌うし、常にロアルド・ダールは詩を使います」と前置きし、「ですが、キャラクターが明確な理由もなしに、ただセリフを歌うだけのミュージカルにはしたくなかったんです。ミュージカルというより、歌のある映画のように感じていました」と説明した。

『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』の舞台は中世ヨーロッパ。幼い頃から、いつか母と一緒に美味しいチョコレートの店をつくろうと夢見ていたウォンカが夢を叶えるため、一流のチョコレート職人が集まるチョコレートの町へと向かう。
ウォンカ役のシャラメに加え、ウンパルンパ役で『ラブ・アクチュアリー』(2003)などの名優ヒュー・グラント、ウィリーの母親役で『シェイプ・オブ・ウォーター』(2017)のサリー・ホーキンスが出演。『女王陛下のお気に入り』(2018)でオスカー受賞のオリヴィア・コールマン、「ミスター・ビーン」でおなじみのローワン・アトキンソンといった豪華キャストが脇を固める。
ティモシー・シャラメのとろける美声が堪能できそうな『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』は、2023年12月15日に日米同時公開。
Source:Total Film