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『ワンダーウーマン 1984』コロナ禍に通じるテーマ、撮影時は予想外も「作れて本当に良かった」 ─ パティ・ジェンキンス監督が語る

ワンダーウーマン 1984
(c) 2020 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & (c) DC Comics

DC映画ワンダーウーマン 1984は、2017年製作の前作『ワンダーウーマン』から約3年半を経た待望の続編だ。本来は2019年公開予定だったが、度重なる公開延期の末にいよいよお披露目となる。80年代を舞台にダイアナ・プリンス/ワンダーウーマンの新たな冒険が描かれる本作、コロナ禍によって見え方が変わってしまった部分はあるのだろうか……。

監督・脚本のパティ・ジェンキンスは、米ComicBook.comにて「本作で私たちにできたことは、(現代について)語ること、叫ぶことだけでした」と話す。80年代のアメリカをダイアナが経験する本作は、そこから2020年の現在を透かし見られる内容になっているようだ。

「私たちは今、特別な時間を過ごしていて、自分たちの過去の失敗を理解しはじめているように思います。(80年代)当時は、誰もが無責任なまま夢にどっぷりと漬かっていて、世界がいかに不公平かということを語る人はいなかった。それが現在との違いです。もちろん、不公平なことはあったけれども、アメリカの成功は永遠に続くのだという信仰がありましたから。そういう極端さの中で、(現代について)語りたかったんです。」

『ワンダーウーマン 1984』の企画は2017年夏に始動し、撮影は2018年に行われた。コロナ禍を予測することなど、ジェンキンス監督はおろか誰にもできなかった頃だ。監督は今、撮影時から大きく変化した世界について「今の私たちは、これまでの生き方や、自分たちが無視してきたことの代償を支払うという混乱した状況にあります」と語る。過去の無責任や不公平を描いた作品がそんな時代に公開されるという偶然を、ジェンキンス監督は興味深く感じているようだ。「こういう作品が作れて良かった。今、こういうことを語れて本当に良かったと思います」

本作の公開前から、いち早く映画を鑑賞したジャーナリストたちは、奇しくも本作が2020年にふさわしいものとなったことへの感慨を語っていた。「作品のメッセージと感動的なヒーローの存在によって、波乱の時代にうまくフィットした」「率直に言って、こういう映画が今年必要だったのだ」。ジェンキンス監督は、そういった本作の特徴にはワンダーウーマンというヒーローの魅力があると強調する。

「私がワンダーウーマンを大好きなのは、愛を支持し、人類に愛を教えるスーパーヒーローだから。だから、この作品なら700本くらい作れるんじゃないかって思います。“もういやだ!”って思うようなところがまったくない。(ワンダーウーマンは)誰もが経験する人生の旅路のよう。より愛情あふれる、よりよい人間になる方法を教えてくれるんです。だから、現在の私たちが直面する試練についても比喩的に語ることができる。よりよい人間になろうとすることは、大胆だし、素晴らしいことですよね。」

映画『ワンダーウーマン 1984』は2020年12月18日(金)より全国公開中。

Source: ComicBook.com

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。外部寄稿に『TENET テネット』『ジョーカー』『シャザム!』『ポラロイド』劇場用プログラム寄稿など。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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