『X-MEN: ダーク・フェニックス』ジーン・グレイ役ソフィー・ターナー、二面性の葛藤を表現 ─ 役づくり、ジェシカ・チャステインとの共演を語る

マーベル映画『X-MEN』シリーズの最終章、『X-MEN: ダーク・フェニックス』が2019年6月21日(金)に公開される。
このたび、物語の中心となるジーン・グレイ/ダーク・フェニックスを演じるソフィー・ターナーのインタビューが到着した。世界的人気を誇るドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」(2011-2019)のサンサ・スターク役で人気を博したソフィーは、いまや世界で最も注目される女優のひとり。パリで行われたインタビューでは、本作の役づくりや憧れの女優ジェシカ・チャステインとの共演について語られている。

気鋭女優ソフィー・ターナー、最大の〈悪〉に挑む
ジーン・グレイが巨⼤なる脅威アポカリプスに致命的な⼀撃を与え、⼈類を救ってから10年。宇宙でのミッション中、ある事故によってジーンのダークサイドが覚醒し、内側に封じ込められていたもう一つの人格〈ダーク・フェニックス〉が解き放たれてしまう。全宇宙の破滅を止めるため、X-MENはジーンの〈悪〉に⽴ち向かうが……。
前作『X-MEN: アポカリプス』(2016)でジーン役に選ばれたことを、ターナーは「とてもラッキーだった」と語る。「わたしはずっとこのシリーズが好きで、いつも演じたいと思っていたんです」。自身も『X-MEN』のファンだというターナーは、シリーズの魅力をこう分析する。
「X-MENはスーパーヒーローでありながら、すごくアウトサイダー[編注:よそ者、部外者などの意]で、他人と異なる人たちばかり。とても風変わりな者たちを描いています。
今回のストーリーはこれまでと大きく異なります。『LOGAN/ローガン』(2017)くらい違いますね。キャラクターが立っていて、エモーショナルで、しかもすごく地に足のついたリアルな感情を扱っている。今回の作品はすごくシリアスなものにしたいと思いました。この作品はスーパーヒーロー映画であり、一種の家族劇のようでもあるんです。」

ジーンに起こった異変がX-MENの絆に影響を及ぼす……。シリアスな物語をきちんと支える演技を構築するため、ソフィーはサイモン・キンバーグ監督と話し合いを重ねつつ、二面性に苦悩するジーンの苦悩をできるだけリアルに表現しようと試みたという。
「分裂症やアンデンティティの混乱について研究しました。それから、超能力を人々にとってなにか感動的なものとして表現しようとも思ったんです。とにかく、たくさんリサーチをしました。すごく興味深い経験でしたね。」
本作でジーンの前に現れる“謎の女”を演じたのは、『女神の見えざる手』(2016)『モリーズ・ゲーム』(2017)のジェシカ・チャステイン。以前からジェシカの大ファンだったというソフィーは、共演を通じて「とても多くのことを学びました。女優としても、人間としても」と語る。
「一番勉強になったのは、臆することなく自分の意見を述べること。わたしはシャイなので、目上の人には臆してしまうんです。でもジェシカは、そういった点でとても助けになってくれました。とても母性的で、ゴッドマザーのような人。安心感を与えて、守られているように感じさせてくれる。とてもオープンで暖かくて、気遣いにあふれているんです。いつか、彼女くらい自分の意見をはっきり言えるようになりたいと思います。彼女は自分よりずっと目上の人たちにも主張することを恐れない。本当に素敵だと思いました。」
映画『X-MEN: ダーク・フェニックス』は2019年6月21日(金)全国ロードショー。
『X-MEN: ダーク・フェニックス』公式サイト:http://www.foxmovies-jp.com/darkphoenix/
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