『哀れなるものたち』ヨルゴス・ランティモス、韓国SFコメディ『地球を守れ!』をリメイクへ ─ 『ボーはおそれている』アリ・アスター製作

『女王陛下のお気に入り』(2018)『哀れなるものたち』(2023)の鬼才ヨルゴス・ランティモス監督が、韓国映画『地球を守れ!(原題Save the Green Planet!)』のリメイク版を手がけることがわかった。米Varietyが報じている。
2003年に韓国で公開されたSFコメディ『地球を守れ!』は、エイリアンが地球を滅ぼそうとしていると信じる青年がガールフレンドの協力を借りて、地球を守るために大胆な行動に出るというあらすじ。日本では劇場公開されなかったものの、釜山映画祭やカンヌ映画祭でも上映され、カルトムービーとして評価を博している。
『地球を守れ!』の英語リメイク企画は2020年より持ち上がっており、オリジナル作品の監督チャン・ジュナンが再度メガホンを取り、『ボーはおそれている』(2023)のアリ・アスターがプロデュースを担う予定だったが、この度ランティモスが監督に就任。2024年夏に英国とニューヨークにて撮影が行われる見通しだという。アスターは自身の製作会社Square Pegを率いて、プロデュースに携わる。
ランティモスは『哀れなるものたち』に続く新作『Kinds of Kindness(原題)』(タイトルは発表当初の『AND(原題)』から変更された)を予定しており、同企画でもエマ・ストーン、ウィレム・デフォー、マーガレット・クアリーを起用。現時点でストーンとは4度タッグを組んでいるが、まだアナウンスされていない5度目のコラボレーション作品も控えている。『地球を守れ!』のリメイク企画にストーンが関わるかは定かでないが、俳優の新たな魅力を引き出すのに長けたランティモスだけに、キャスティング続報が待たれる。
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Source:Variety,Deadline,The Film Stage