ミシェル・ヨー、アカデミー賞授賞式でエマ・ストーンにオスカー像渡した瞬間を振り返る ─ 「あなたの親友ジェニファー・ローレンスと共有したかった」
2024年の第96回アカデミー賞にて、主演女優賞プレゼンターを務めたミシェル・ヨーが、壇上での背景を自身のInstagramにて綴っている。
前年『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(2022)で主演女優賞を受賞したミシェル・ヨーが、プレゼンターとしてエマ・ストーン(『哀れなるものたち』)の名をアナウンスすると、感無量のストーンは隣席の夫デイブ・マッカリー、共演のマーク・ラファロ、ヨルゴス・ランティモス監督とハグを交わしてから壇上に上がる。この時、ストーンが着ていたルイ・ヴィトン(ストーンは同ブランドのアンバサダーを務めている)のカスタムメイドウェアの背面ジッパーが破損しており、彼女はそのことを訴えながら段を上がった。
ジェシカ・ラングがジッパーの様子を見ようとするが、ストーンは前に進み、シャーリーズ・セロンの前も通過する。ヨーがオスカー像をストーンの前に掲げた時、ストーンの唇は“Thank you”と発しているように見える。
二人は共に像を握る形となったまま、奥のジェニファー・ローレンスの方へとスライドするように移動する。ストーンとローレンスは親友の間柄である。ヨーはローレンスの位置を確認している。
ストーンの視線はしばらくオスカー像に向いたままだったが、そこで視線を上げると、目の前に親友ローレンスが立っていることに気づく。この時、像はまだヨーが握ったままになっており、ストーンは右手でわずかに触れているだけとなっていた。それをローレンスがストーンの方に傾けたことで、ついにオスカー像が受賞者に渡ることとなり、それから親友同士のハグを交わす。その背後で、サリー・フィールドがローレンスの腕や裾を引いている。
ストーンはフィールドともハグを交わし、中央のマイクに向かう直前、後ろを向いてセロンの手を握り、封筒で塞がっていたヨーの手も握り直す。
そしてマイクの前に向かい、「ドレスが壊れているんです」「“I’m Just Ken”の最中に壊れたんだと思います」と言ってから、スピーチに突入する。
ヨーは、ストーンにオスカー像を手渡す際の流れについて、Instagramで振り返っている。
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「おめでとう、エマ!あなたを混乱させてしまったけれど、オスカー像をあなたに手渡すという栄誉ある瞬間を、あなたの親友のジェニファーと共有したかったんです!彼女は私に、私の親友ジェイミー・リー・カーティスを思い起こさせてくれました。いつも相手のためにいてくれる!」
第96回アカデミー賞では、『哀れなるものたち』がストーンの主演女優賞ほか、美術賞、衣裳デザイン賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞の合計4部門を受賞。壇上のスピーチでストーンは、「このステージにいる女性たち、あなた方全員は素晴らしい」と述べ、共にノミネートされたサンドラ・フラー、アネット・ベニング、キャリー・マリガン、リリー・グラッドストーンの名を挙げて「あなた方と分かち合いたい。あなた方に畏敬の念を抱いています」と述べた。
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