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『ゼルダの伝説』ハリウッド映画化は実写版ジブリを目指す、監督が意気込み ─ 「特別なものを作りたい」

亞可 米米 https://www.flickr.com/photos/56664146@N05/8236523179

2023年11月上旬に発表されて大きな話題を呼んだ任天堂のゲームシリーズ『ゼルダの伝説』ハリウッド実写映画化企画は、実写版ジブリのような作風を目指しているようだ。監督のウェス・ボールが展望を語っている。

ボール監督は大の“ゼルダ”ファンとして知られており、まさに夢の企画を手がけることになった。ハリウッドでゼルダを実写化するとなると、ファンタジー巨編『ロード・オブ・ザ・リング』のような世界観を想像してしまうが、これは監督が目指すものではないという。米Entertainment Weeklyでは、日本を代表するあのクリエイターの名前を挙げながら、映画化への想いを明かしている。

「この素晴らしいファンタジーアドベンチャーには、『ロード・オブ・ザ・リング』のようなものではない独自の世界があります。私は、“実写版ミヤザキ”を見てみたいと常々言ってきました。彼が生み出す驚嘆と斬新さを私も見てみたいです。」

剣と魔法の世界“ハイラル王国”を舞台とした『ゼルダの伝説』では、現実でも旅がしたいと思うほど雄大な自然が描かれる。それは宮崎駿が生み出してきたジブリ作品でも同様で、日本だけでなく世界中のファンを虜にしてきた。ボール監督は「最高なものになりますよ」と予告しながら、意気込みを語る。

「自分の人生はこの瞬間に導かれてきました。ゼルダをプレイして育ってきましたし、言わせてもらえば、一番重要な、まだ手のつけられていないIPだと思います。だからこそ、ものすごく一生懸命働いています。できるからやるというのではない。すごく特別なものを作りたいのです。

ボール監督といえば企画発表後、駆け出しの頃Twitter(現:X)にアップしたある投稿が話題となった。映画界ではジェームズ・キャメロン監督による『アバター』(2009)が世界的大ヒットを記録した翌年、2010年。ボール監督はまさか13年後に夢が叶ってしまうとは露知らず、こう綴っていたのだ。「監督するチャンスをこれ以上望むものはない。次の『アバター』のようなモーキャプ(モーション・キャプチャー)映画は『ゼルダの伝説』であるべきだ」。

これについて、「自分でも忘れていました」と監督。「誰かが掘り出してきたんです」としながらも、「自分でも“なるほどな”って思いました」と変わらぬ情熱を実感した瞬間を振り返った。

ボール監督が現在取り組んでいるのは、2024年初夏に日本公開を控える『猿の惑星/キングダム』。同作の作業が落ち着いたら、『ゼルダの伝説』に「のめりこんで、ファンの望むものを与えられたらなと思っています」と語っている。「任天堂の望みは、40年目続くこの世界をみなさんにお披露目することだと思います」。

本企画では、任天堂代表取締役フェローの宮本茂や、『スパイダーマン』『アメイジング・スパイダーマン』シリーズなどを手がけたアヴィ・アラッドが共同製作を担当。現在は脚本開発段階にある。

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Source:Entertainment Weekly

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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