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『レディ・プレイヤー1』続編情報 ─ スピルバーグ「これはサヨナラじゃない、この作品が終わっただけだ」

レディ・プレイヤー1
© Warner Bros. Entertainment Inc.

VRの仮想世界を舞台にありとあらゆるポップカルチャーが詰まった冒険を描いた『レディ・プレイヤー1』(2018)は、巨匠スティーブン・スピルバーグ監督にとっても過去10年の作品史上最高のヒットを記録している。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』から『機動戦士ガンダム』まで、他では絶対にありえないような共演が楽しめるお祭り映画でもあり、あの興奮をもう一度続編で……と願うファンも少なくないだろう。第2作は実現しうるのだろうか?

実際のところ、映画『レディ・プレイヤー1』続編に関する具体的な情報はこれまでに一切伝えられていない。希望があるとすれば、サマンサ/アルテミス役のオリヴィア・クックが1作目の時点で続編への契約も行っていたと明かしていることだ。ただ、劇場公開から数カ月後の時点で「どうなるのか分かりません」「まだ何も聞かされていないです」話している

レディ・プレイヤー1
© 2018 Warner Bros. Entertainment Inc., Village Roadshow Films (BVI) Limited and RatPac-Dune Entertainment LLC. All rights reserved.

ポイントとなりそうなのが原作小説だ。『レディ・プレイヤー1』はアーネスト・クラインの2011年の小説(邦訳版タイトルは『ゲームウォーズ』)に基づいているから、こちらの続編小説の刊行が映画第2作の下地となりうる。

クラインが続編に向け動いているという情報は、遡れば2015年の頃からあった。2017年にはインタビューで「スティーブン・スピルバーグが具現化してくれたものを見たんだから、作家としてこんなにも執筆に復帰しやすいインスピレーションはない」と実写映画との創作的シナジーを喜んでいたものだ。

2018年3月、映画公開直前のタイミングでは「おおまかなドラフトだけでも、映画を観る前までに完成させたいです。映画に影響を受けたくないから」と語り、続編執筆の意欲も伝えている。

その後のインタビューでは、映画の製作にも携わる傍らで続編の執筆にあたっていると明かし、「続編の面白いところは、僕が大好きなポップカルチャーの別の一面を描くことで、同じものは再利用しない」と語っていた。大事なポイントは、ここで「クラインは今後2年ほどで続編を“間違いなく”刊行すると加えた」と記されている点だ。今はその2年後の2020年、続編小説の詳細がいつ聞こえてもおかしくないのである。

続編で肝となるのはスピルバーグ監督の続投についてだが、クラインは「スティーブンがまた戻ってきたいかは分かりません」「これまでで3番目に難しい映画だって言ってました」と話している。(ちなみに上位2作は『ジョーズ』と『プライベート・ライアン』だ。)

難しかったと言いつつスピルバーグ監督、本作と並行して『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』(2018)をわずか半年程度で完成させる早業を披露している。しかし、いくら仕事の早いスピルバーグとは言え、『レディ・プレイヤー1』規模の作品には(複雑な権利問題をクリアする必要もあるので)少なくとも2年以上はかかるはず。続編映画の実現は今すぐにはいかなそうだ。

ちなみにトシロウ/ダイトウ役の森崎ウィンは、「共演者たちとも、“続編でまた会おうね”って話している」そうで、「スピルバーグ監督も、ジャパンプレミアを終えて帰国される時に“これはサヨナラじゃない、この作品が終わっただけだ”って言っていたんです。きっと続編をやるっていうことなんだと思います」とのエピソードを明かしている。もしも続編が実現したら、トシロウには悪役になってほしいとのことだ。

『レディ・プレイヤー1』完全ガイド

Source:Digital Spy,CinemBlend(1,2),Comigsoon.net,Den of Geek,Collider

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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