『007』ダニエル・クレイグ、次期ボンド役にヒュー・ジャックマン案を即否定 ─ 自らネタにするヒュー、愛のある返し

『007』シリーズ最新作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』をもってジェームズ・ボンド役を卒業するダニエル・クレイグには、7代目ボンド役として自分の後を継いでほしくない俳優がいるようだ。『レ・ミゼラブル』(2012)や『X-MEN』シリーズなどで知られるヒュー・ジャックマンである。いったいなぜ……?
ヒューは、2004年に6代目ボンドのキャスティングが進められていた際、ダニエルと共に候補として名を連ねていたことで知られる。2代目ボンド役のジョージ・レーゼンビーと同じオーストラリア出身にして、ミュージカルで培った抜群の表現力と均整の取れたスタイルも相まってか、製作側からオファーがかかるほどの筆頭候補であった。
結果的に、ヒューは当時出演していた『X-MEN』に集中することを理由に、ボンド役のオファーを断ったことを明かしていたが、ウルヴァリン役を卒業した今ならどうだろうか。と、これについてヒューが回答する前に、現ボンド役のダニエルが海外メディアとのインタビューで「彼は候補になれないでしょうね」とバッサリ。「そんなことは僕がさせません」とまで答えている。
ダニエルによるこの発言をヒューは耳にしたようで、なんと自身のInstagramで該当のインタビュー映像を投稿。「これで噂も消えてしまいました!」と記している。
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ここまで読むと辛辣なようにも思えるが、実はダニエルとヒューは2007年初演のブロードウェイミュージカル「A Steady Rain」でW主演という形で仕事を共にしている仲。ダニエルの発言も気心の知れた関係だからこそのものなのだ。
投稿で、ヒューは「ダニエル、僕にとって君は永遠の『007』だ」と、ボンド役引退を控えた盟友に熱い言葉をかけている。もっとも、最後には「僕もやりますよ(I’m IN)」ともヒューは綴っているが、これは7代目ボンド役への立候補ということ……?
ちなみに、『007』シリーズのプロデューサーであるバーバラ・ブロッコリは、現時点で7代目による『007』シリーズについての企画は進められていないことを明かしている。キャスティングを含め、シリーズの将来については「来年(2022年)から考え始める予定」だという。
Source: Collider