ダニエル・クレイグ版『007』マネーペニー役、次世代シリーズでの続投に意欲 ─ 感謝と愛着を語る

『007 スカイフォール』(2012)から『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(2021)まで、シリーズの伝説的キャラクターの1人であるマネーペニーを演じたナオミ・ハリスが続投を希望している。
2021年9月の『ノー・タイム・トゥ・ダイ』ワールドプレミアから約3ヶ月、マネーペニー役のナオミ・ハリスが『007』との今後について米/Filmで語った。インタビュアーから、「ダニエル・クレイグも卒業したので、あなたもマネーペニーとしては最後だったのでしょうか?」と訊かれるや、「そんなこと言わないでくださいよ!」とハリス。再演には前向きでいるようだが、そう思うのには『007』シリーズだからこその特別な思いがあった。
「ぜひ戻りたいです。このフランチャイズが大好きですから。チーム一丸となって努力するって素晴らしいですよね。俳優って常に新しい人と出会うことの繰り返しで、3〜5ヶ月の間だけ特別な絆を築いて、それで終わりなんです。もうお互いに会うようなことはないので、とても寂しい気持ちになります。
でも『007』では(関係を)続けてこられて、最高の家族の一員になれてすごく嬉しかったです。だからこれからも参加し続けたいんです。私のキャリアに信じられない革命をもたらしてくれたのが、このシリーズ。このフランチャイズには感謝と愛着があるんです。」
『007』への並々ならぬ愛情を伝えたハリス。話しぶりから察するに、今後については何も決まっていないようだが、ダニエル・クレイグ後の次世代『007』シリーズへの続投は、あながちありえなくもない。初代マネーペニー役のロイス・マクスウェルは『007 ドクター・ノオ』(1962)から『007 美しき獲物たち』(1985)まで、初代ボンドから3代目ボンドまでの作品に出演してきた。MやQも同様に、歴代作品ではサブキャラクターのシリーズ横断が行われてきたのだ。
もっとも、マネーペニーについては4代目ティモシー・ダルトン版、5代目ピアース・ブロスナン版、そして6代目のダニエル・クレイグ版のそれぞれで俳優が一新されてきた。7代目『007』シリーズの方針は定かでないが、ハリスやQ役のベン・ウィショー、M役のレイフ・ファインズが揃って続投したら、ファンにとっては嬉しいことだろう。
ちなみにウィショーやファインズも、『007』シリーズへの続投には前向きな姿勢を見せており、それぞれ「もし僕のQに未来があるなら素敵なこと」、「新たなボンドをこれからも鍛える気満々」と話していた。ここ近年の『007』ではオリジナルストーリーが続いており、これに伴ってボンド以外のサブキャラクターの活躍も目立ってきている。新時代に進む『007』だが、シリーズを支えてきたキャラクターたちのレガシーは変わらず引き継いでいってもらいたい。
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