THE RIVER厳選、2024年の必見映画64本 ─ 超大作から見逃し厳禁の一作までナビゲート

2023年、全米脚本家組合(WGA)と全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)のWストライキによって、ハリウッドはおよそ半年近く動きを止めた。製作への影響はきわめて大きいとみられたが、2024年はどんな映画が登場するのか?
結論から言って、今年のラインナップもまずは安泰だ。一時は業界を席巻したマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)は一時停止状態となるが、ついに本格合流する『デッドプール3(仮題)』が登場。MCU以外では、ソニー・ピクチャーズ製作のマーベル映画が年3本という異例のハイペースで公開される。DC映画もメインのユニバースは新体制の準備中だが、ホアキン・フェニックス主演『ジョーカー』続編が控えた。
続編や前日譚映画、フランチャイズ作品が非常に多いのは考えさせるところもあるが、そのなかには巨匠や鬼才の新作も多数登場。クリストファー・ノーラン監督『オッペンハイマー』もいよいよ日本公開を迎える。今年の観たい映画を、まずはここからリストアップしてみては。
2024年1月 日本公開作品
PICK UP
1月12日『アクアマン 失われた王国』
ジェイソン・モモア主演&ジェームズ・ワン監督のタッグによる、『アクアマン』(2018)から5年越しの続編。『マン・オブ・スティール』(2013)から続いてきたDC映画ユニバースの最終作でもある。前作の顔ぶれも揃って復帰、弟・オーム(パトリック・ウィルソン)とのタッグも熱い。これまでDC映画を追いかけてきた方はぜひ劇場へ!

こちらも注目
1月5日『エクスペンダブルズ ニューブラッド』(ジェイソン・ステイサム&シルベスター・スタローンの人気シリーズ第4作)
1月5日(Amazon Prime)『もっと遠くへ行こう。』(シアーシャ・ローナン&ポール・メスカル主演の近未来SF。原作は『もう終わりにしよう。』のイアン・リード)
1月12日(Netflix)『Lift リフト』(『ワイルド・スピード ICE BREAK』のF・ゲイリー・グレイ監督、ケヴィン・ハート&ググ・バサ=ロー&ヴィンセント・ドノフリオ&ジェイコブ・バタロン&ジャン・レノほか出演の強盗コメディ)
1月17日『僕らの世界が交わるまで』(ジェシー・アイゼンバーグ監督、ジュリアン・ムーア&フィン・ウルフハード主演の家族劇。製作はA24)
1月26日『哀れなるものたち』(エマ・ストーン主演、ヨルゴス・ランティモス監督。アカデミー賞最有力候補のひとつ)
2024年2月 日本公開作品
PICK UP
2月23日『マダム・ウェブ』
『スパイダーマン』シリーズのソニー・ピクチャーズが、『ヴェノム』『モービウス』に続いて放つ、マーベル映画史上初めての本格ミステリー・サスペンス。出演者にはダコタ・ジョンソン、シドニー・スウィーニー、イザベラ・メルセード、エマ・ロバーツと注目の女性キャストが結集した。監督は「Marvel ジェシカ・ジョーンズ」の S・J・クラークソン。

こちらも注目
2月2日『ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人』(ジョニー・デップがついに映画復帰、全編フランス語の演技に挑んだ話題作)
2月2日『ダム・マネー ウォール街を狙え!』(ゲームストップ株騒動を『クルエラ』のクレイグ・ギレスピーが映画化。ポール・ダノ、ヴィンセント・ドノフリオ、セス・ローゲン、アンソニー・ラモス、セバスチャン・スタンら出演)
2月9日『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』(人気ホラーゲームをジェイソン・ブラム製作で映画化。ブラムハウス史上最高の週末興行成績を樹立)
2月9日『カラーパープル』(スティーブン・スピルバーグによる1985年の同名映画をミュージカルとしてリメイク。映画賞でも注目)
2月9日『瞳をとじて』(『ミツバチのささやき』の巨匠ビクトル・エリセ、31年ぶりの新作映画)
2月16日『ボーはおそれている』(アリ・アスター監督、ホアキン・フェニックス主演。めくるめく悪夢的快楽の3時間)
2月23日『落下の解剖学』(カンヌ国際映画祭の最高賞・パルムドール受賞。山荘での転落事件をめぐるヒューマン・サスペンス)
2月23日『コヴェナント 約束の救出』(ジェイク・ギレンホール主演、ガイ・リッチー監督が初めて挑んだシリアスな戦争アクション)
2月23日『ネクスト・ゴール・ウィンズ』(タイカ・ワイティティ監督、サーチライト・ピクチャーズ製作の実話サッカー映画)