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【8年後問題】『スパイダーマン:ホームカミング』の時系列表記、やはり間違いだった?『インフィニティ・ウォー』監督が爆弾発言

スパイダーマン:ホームカミング
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マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の新作映画が公開されるたび、ファンの間で話題となるのは、「この映画の舞台はいつなのか? どの作品の後で、どの作品の前にあたるのか?」ということだ。複雑さを極めてきたMCUのストーリーテリング、その時系列の真相をつかむのはたやすいことではない。

2017年、ファンの間で物議を醸した映画があった。『スパイダーマン:ホームカミング』である。
物語は『アベンジャーズ』(2012)の直後、チタウリの襲撃を受けたニューヨークから始まるのだが、その直後には堂々と「8 YEARS LATER(8年後)」というテロップが登場するのである。当時、MCUは映画の公開年と劇中の時間がほぼ同じだと考えられてきた。ならば『アベンジャーズ』は2012年の物語、『スパイダーマン:ホームカミング』は2017年の物語になるはずで、テロップは「8年後」ではなく「5年後」が正しいのではないか……。

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のプロモーションで、ジョー・ルッソ監督は記者からの「MCUクイズ」に挑戦。そこで、衝撃の爆弾発言を繰り出したのだった。

「『アベンジャーズ』と『スパイダーマン:ホームカミング』、時間の間隔はどれだけあった?」という問題を出されたジョー監督は、「8年後だと思う」と即答。「話題になりましたよね」と口にする記者に対して、ジョー監督は「8年は間違いですよ」と笑ったのだった。えっ、やっぱり間違いだったの……?

公開直後からファンの間で議論が繰り返された「8年後問題」には、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長もコメントを発する事態となっていた。いずれMCUの正式なタイムラインを発表したいとして、「(「8年後」表記は)みなさんを混乱させようとしたものではなかった」「決めたものにはすべて繋がりがある」と明言。「“この映画は2017年11月公開だから、2017年11月が舞台に違いない”という仮定があるかと思いますが、それは違うんです」とも述べていたのである。

ジョー監督が「8年後問題」を「間違い」だと話したことは、ケヴィン社長のコメントと矛盾するものだ。しかし、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』を任されたジョー監督がMCUの時系列をすべて正確に把握しているのか定かでないこと、また監督がジョークとして「間違い」だと笑った可能性があることから、「やはり8年後表記は間違いだった!」と断じるのは時期尚早だろう。現時点では謎が深まっただけだが、いずれ公開されるというタイムラインを楽しみに待つことにしよう。

映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は2018年4月27日より全国ロードショー。『スパイダーマン:ホームカミング』ブルーレイ&DVDは現在発売中。

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』公式サイト:http://cpn.disney.co.jp/avengers-iw/

Sources: Viral Content, CBR
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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。