【ネタバレ考察】『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』ラストシーンで考える今後の展開 ─ クリス・プラットの結末解釈は

この記事には、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』のネタバレが含まれています。
前進する新生ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
一方で、ロケットがリーダーとなった新生ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーがミッドクレジットシーンに登場していたことには明るい希望がある。ドラックスもいなかったので、おそらくあれが続投組ということだろう。メンバーはロケット、クラグリン、グルート、コスモ、ハイ・エボリューショナリーの元から引き取ったファイラという名の少女、そしてアダム・ウォーロックと、そのペットだ。なおファイラは、原作コミックでキャプテン・マーベルの名を継ぐファイラ=ヴェルのことと思われ、次世代MCUの中心人物の1人になる可能性もある。
年代別の「最強ミックス」がインストールされた音楽プレイヤー「ズーン」もロケットが受け継いだ。シリーズはこれまで70〜80年代中心の名曲でお馴染みだったが、本作ではレディオヘッド『Creep』やフローレンス・アンド・ザ・マシーン『Dog Days Are Over』といった90〜2000年代の楽曲も登場(この二曲はロケットの選曲によるもの)。ファイラはブリトニー・スピアーズやコーンといった90〜2000年代のアーティストが気に入ったと話しており、こうしたところからもさりげなく「前進」を感じさせる。

最後に、老婆心ながら心配ごとを一つ。地球に戻ったピーター・クイルは、当面の生活費をどうするつもりだろう?宇宙にいる間は宇宙独自の通貨を持っていたのかもしれないが、当然それらは地球では使えない。90歳以上という祖父の年金に頼り続けるわけにもいかないだろうし、本作で改めて示されたように、宇宙育ちで「プロの泥棒」であるピーターがまともな就活をするとも考えがたい。
アベンジャーズに頼れる仲間はいるだろうか?『インフィニティ・ウォー』で共に戦ったのは、トニー・スタークとピーター・パーカー、ドクター・ストレンジだが、トニーは亡くなっており、ピーターの正体は『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』ラストの呪文で忘却し、ストレンジは『ドクター・ストレンジ:マルチバース・オブ・マッドネス』のラストで異世界に旅立った。つまりピーター、地球では祖父以外に頼れる人物がいないのである。
ドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」では、ヒーローたちは活躍への報酬ではなく、支援基金や、人々からの善意によって収入を得ていたことが明かされていた。サム・ウィルソンですら銀行の融資を受けられなかったのだ。ピーターには家族との時間を取り戻して、しばらくは骨を休めていただきたいところだが、もしも再び家を出るとなれば、もしかするとそれは経済的な事情によるものになるかもしれない……?
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Source:Metro.co.uk,Total Magazine