ハリウッド実写版『AKIRA』、『マイティ・ソー バトルロイヤル』監督が引き続き検討中 ― 「アニメではなくコミックを映画化したい」

大友克洋による漫画作品『AKIRA』(講談社刊)のハリウッド実写化企画が、『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)のタイカ・ワイティティ監督によって引き続き検討されているようだ。
これまで『AKIRA』の実写化については、あらゆる映画監督の名前が挙がりながら、製作の本格始動が叶わないままだった。2017年9月、タイカ監督が契約交渉に入っているという情報が伝えられてから約半年。多忙なスケジュールの間を縫いながら、もうしばらく検討作業が続けられることになりそうである。

Dazed Digital誌に登場したタイカ監督は、ハリウッド実写版『AKIRA』の現況についてこう語っている。


まだ(実写化について)理解する作業を始められていません。僕はコミックを映画化したいんですよ、だって多くの人が“あの映画には触らないで!”って思ってるでしょう(編注:大友克洋自身が監督した1988年のアニメ映画版)。僕は“映画をリメイクするんじゃなくて、コミックに戻りたい”という感じです。大騒ぎしてる人の多くがコミックを読んでないと思うんですよ、全部で6冊あるわけですしね。すごく充実してます。(アニメ版の)『AKIRA』も大好きですよ。13歳の時、母に連れて行ってもらって人生が変わりました。」

漫画かアニメか、どれだけの人が漫画をすべて読み通しているか……という問題は、むろん日本と海外では大きな差があるだろう。しかし契約交渉の報道直後から、タイカ監督は「漫画の映画化であれば」という意志を述べつづけている。すなわち、当時から進捗はほとんどないといっていいだろう。

 

なおタイカ監督は、第2次世界大戦下のドイツを舞台とした新作映画『ジョジョ・ラビット(原題:Jojo Rabbit)』の撮影を2018年6月から開始する予定。こちらの製作にしばらく集中するとみられるため、『AKIRA』の映画化企画に劇的な変化が生じることはもうしばらくなさそうだ。

そもそも『AKIRA』がハリウッドで実写化されると最初に報じられてから、もう10年が経とうとしている。この際いっそ急ぐことなく、原作ファンもアニメ版のファンも納得するクオリティの高い一本が出来上がることに期待したい。

Source: Dazed Digital
Eyecatch Image: Photo by Gage Skidmore

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THE RIVER編集部。わかりやすいことはそのままに、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすくお伝えしたいと思っています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp へ。

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