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米TVドラマ、新型コロナ脅威を早くも反映 ─ 登場人物が自宅待機の物語、出演者がZoom&FaceTimeで撮影

STAY HOME STAY LIVES
※画像はイメージです Photo by Raed Mansour https://www.flickr.com/photos/raedmansour/49726301452/ Remixed by THE RIVER

新型コロナウイルスの影響により、現在、多くのドラマや映画が撮影中断を余儀なくされている。そのような中、米CBS製作のドラマ「All Rise(原題)」では、新型コロナの脅威下にある現実の状況を早くも脚本に反映。FaceTimeやZoomなど、テクノロジーやソーシャルメディアを駆使して撮影を実施するという。米Deadlineが報じた。

「All Rise」は、アメリカ・ロサンゼルスを舞台に、主人公の裁判官ローラ・カーマイケルの視点から、秩序を欠いた不条理な裁判の様子を描く法廷ドラマ。製作される新エピソードはシーズン1の最終話で、新型コロナウイルスが猛威を振るう現実を反映した物語となる。登場人物は、それぞれ自宅で過ごす “新しい日常”の中、仕事とプライベートをなんとか両立しようとするが……。パンデミックや自主隔離が刑事司法の場に与える影響が物語の焦点となり、劇中ではオンラインでの裁判の様子も描かれるという。

最終話の脚本は現在執筆中。撮影は、出演者それぞれがFaceTimeやZoomなどを用いて自ら行う予定で、必要に応じて、撮影された映像の背景にはCG加工が施されるそう。屋外のシーンについては、人影の少ないロサンゼルス市内の様子を収めるため、撮影監督が車内から撮影するという。なお、すべての撮影は社会距離拡大戦略(Social Distancing)のルールに従って行われるとのことだ。

制作にあたっては、元ロサンゼルス検事局のギル・ガーセッティ氏がコンサルティング・プロデューサーを務める。パンデミックの状況下におけるロサンゼルスの刑事司法制度についての知見を基に、司法の場でのリアルな現状が再現されることになりそうだ。製作を務めるグレッグ・スポッティスウッドは、発表に際して「回復と正義、そしてコミュニティの力についての物語を伝えるため、それぞれ違う家、そして街で、『All Rise』ファミリーが一丸となる特別な機会です」とコメントしている。最終話の監督は、製作総指揮を兼任するマイケル・ロビンが務める。

主人公ローラを演じるのは、「ルーク・ケイジ」(2016-2018)「アイアン・フィスト」(2017-2018)のミスティ・ナイト役で知られるシモーヌ・ミシック。共演者には「デアデビル」(2015-2018)ブルズアイ役のウィルソン・べセル、「THE FLASH/フラッシュ」(2014-)のジェシカ・カマーチョらが名を連ねている。

世界的に自宅待機や自主隔離の措置が続く中、リモートワーク時の通話手段として活躍するZoomなどのビデオ通話サービスは、本来の目的の範疇を越えて、各所で映像作品のための手段としても利用されている。アメリカ・オークランドを拠点に活動するシンガー・ソングライターのタオ・グェンは、ミュージック・ビデオ撮影のためにZoomを利用して独創的な作品を完成させていた。

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ドラマ「All Rise(原題)」シーズン1の最終話は、2020年5月4日に米国放送予定。シーズン2の製作は正式に発表されていないものの、報道によると実現の可能性は高いという。

Source: Deadline

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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