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『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』すでに完成済み、公開延期も再編集など実施せず ─ キャリー・フクナガ監督「今の状態が最高」

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ
Credit: Nicola Dove © 2019 DANJAQ, LLC AND MGM. ALL RIGHTS RESERVED.

世界公開が延期されていた『007』シリーズ最新作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』はすでに完成しており、今後、再編集などの追加作業を行う予定はないという。キャリー・フクナガ監督が自身のInstagramにて語っている。

ダニエル・クレイグがジェームズ・ボンドを演じる最終作となる『ノー・タイム・トゥ・ダイ』は、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響を受け、当初予定されていた2020年4月から同年11月に世界公開が延期された。そんな中、一人のファンから「公開延期に伴って再編集されますか?」といった質問を投げかけられたフクナガ監督は、以下のように答えている。

「もちろん時間がもっとあれば良かったなとは思いますよ。ただ、ポスト・プロダクション(撮影後作業)を終えた時点で、我々は全てを出し切ったのです。とにかく新型コロナウイルスの影響を受ける前に、全ての作業を終えることが出来たことが何よりですね。」

これに対して、「それなら尚更、なぜ公開までの空いた期間を活用して追加の編集作業などを行わないんですか?」と問われたフクナガ監督は、「端的な答えは“お金”です」と理由を明かしている。「ノー・タイム・トゥ・ダイ』は大作ですが、それでもコストを秤にかけなくてはなりません。本作は今の状態が最高だと思っています。公開後、みなさんにも同じように思って貰えると嬉しいですね」。

https://www.instagram.com/p/B-kRh5IpBnC/

切実な思いを綴ったフクナガ監督は、これまでにも本作について「ボンドの集大成」「シリーズの根底にあるもの、危険であり感情が揺さぶられるもの、そして語られることのなかったもの、全てが明らかになる」「最初から最後までノンストップ、レースさながら」と自信を滲ませてきた。また、本作をひと足早く鑑賞したというボンドガールのマドレーヌ・スワン役を演じた女優レア・セドゥも「いろんな感情が作品の中を駆け巡っています。とても感動的でした。間違いなく泣いてしまうでしょう」との絶賛を贈っている。

『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』

ジェームズ・ボンドは現役を退き、ジャマイカの地で穏やかな生活を満喫していた。ところが、CIA出身の旧友フィリックス・ライターが助けを求めてきたことで平穏な生活は突如終わりを迎えることになる。 誘拐された科学者を救出するという任務は、想像以上に危険なものだったのだ。やがて、ボンドは脅威をもたらす最新技術を有する黒幕を追うことになる……。

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ
Credit: Nicola Dove © 2019 DANJAQ, LLC AND MGM. ALL RIGHTS RESERVED.

本作にはダニエル・クレイグのほか、前作『007 スペクター』(2015)からレア・セドゥ、エルンスト・スタヴロ・ブロフェルド役のクリストフ・ヴァルツ、『007 慰めの報酬』(2008)からフェリックス・ライター役のジェフリー・ライトが復帰。M役のレイフ・ファインズ、Q役のベン・ウィショー、マネーペニー役のナオミ・ハリスも続投する。さらに新キャストとして、悪役サフィンを演じるラミ・マレックのほか、「00」エージェントのノミ役にラシャーナ・リンチ、パロマ役にアナ・デ・アルマスらが登場。脚本・監督は『ビースト・オブ・ノー・ネーション』(2015)のキャリー・フクナガが務め、主題歌にはビリー・アイリッシュがシリーズ史上最年少で起用された。

映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』は2020年11月20日(金)全国ロードショー。

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Source: Cary Fukunaga

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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