DC映画、やはり改革か ─ ロイス・レイン役エイミー・アダムス「私ももう抜けると思う」

バットマン役ベン・アフレックや、スーパーマン役ヘンリー・カヴィルの同役卒業の噂も度々報じられ、『アクアマン』役ジェイソン・モモアが理解を示すなど、改革の兆しを見せるDCユニバースだが、スーパーマン/クラーク・ケントの恋人ロイス・レインを演じたエイミー・アダムスも新たに卒業の意向を示している。
Amy Adams: “My daughter said ‘Can you please go do a movie that I can see? Can I watch #SharpObjects?’ I’m like no, never, never” | #ActorsOnActors presented by @amazonstudios https://t.co/wlfjti6EeS pic.twitter.com/yttxnU7UPb
— Variety (@Variety) 2018年12月7日
エイミーは、役者が役者へインタビューを行う企画「Actors on Actors」(米Variety)に登場。ゲストとしてニコール・キッドマンを迎えた。
ニコール・キッドマンといえば、2019年2月8日公開予定の映画『アクアマン』では主人公の母を演じている。エイミーは「DCユニバースへようこそ」と歓迎したが、残念ながら2人は入れ違いになってしまうかもしれない。ニコールが「(DCユニバースに)やって来ましたよ」と喜ぶ一方でエイミーは、「私、たぶんもうDCユニバースを抜けちゃうと思う」と打ち明けたのだ。「どうやら改革があるみたいで。詳しくは知らないんですけど…。」
エイミー演じるロイス・レインは、『マン・オブ・スティール』(2013)『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)『ジャスティス・リーグ』(2017)に登場。順調に進めば、スーパーマン単独映画『マン・オブ・スティール』の続編に登場するはずだ。ところがヘンリー・カヴィルの卒業報道時に初めて報じられたところによると、米ワーナーは今後数年の間にスーパーマンの単独映画を制作する予定がないという。
このたびのエイミーの発言によって改めて裏付けられたように、DC映画ユニバースは現在仕切り直しの真っ只中。2018年1月には、『ジャスティス・リーグ』(2017)までを統括したプロデユーサーのジョン・バーグ氏が離脱、後任者には『死霊館』シリーズや『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』(2017)などのウォルター・ハマダ氏が就任した。既に現行シリーズ直系の『アクアマン』や『ワンダーウーマン』(2017)の続編『ワンダーウーマン 1984』ほか、直近作では『シャザム!』など多数が控えているが、一方でこれらのシリーズに関与しない独立作『ジョーカー』といった企画も製作中で、既にその兆しは見せている。
エイミー・アダムスとて、よほどの確信がなければこのような発言を公の場で行うことはないだろう。全てはヘンリー・カヴィル版スーパーマンの進退にかかっているが、同役が『ジャスティス・リーグ』で見納めだったならば寂しい。
ちなみにこのインタビューではその後、エイミーとニコールの女優同士、気さくなトークが展開されている。ニコール・キッドマンは、『アクアマン』でアトランティスの女王姿を演じたことで子どもにも喜ばれたと良い、エイミー・アダムスの『魔法にかけられて』(2007)プリンセス役はキッドマン家でも大人気だという。一方でエイミーは『魔法にかけられて』以来大人向けの作品への出演が多く、8歳の娘には「私も観れるやつに出て」とせがまれているのだとか。最近ではHBO製作の猟奇ミステリードラマ「KIZU-傷-」主演を飾っているが、娘の視聴は禁じているのだそうだ。
ニコール・キッドマンも出演の『アクアマン』は、2019年2月8日公開予定。