ヘンリー・カヴィル、スーパーマン役を卒業か ─ 米報道 マネージャー、ワーナーは否定的、ヘンリーも反応

(2018年9月13日 午前2時50分、午前3時15分、午前10時30分、記事下部に追記あり)
DC映画『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』などでスーパーマンを演じたヘンリー・カヴィルが、同役を卒業することになるかもしれない。米The Hollywood Reporterが報じた。
ヘンリー・カヴィルは、2013年の映画『マン・オブ・スティール』でスーパーマン/クラーク・ケント役としてデビュー。以来、『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)、『ジャスティス・リーグ』(2017)で同役を演じた。
The Hollywood Reporterの報道によれば、カヴィルのエージェンシーと米ワーナー・ブラザース間での契約が破綻。カメオ登場が検討されていた2019年4月米公開予定のDC映画新作『シャザム!(原題:Shazam!)』ばかりか、今後の作品への出演の可能性もなくなったという。
スーパーマン役 なぜ終わる
ファンの間でも定着したカヴィル版スーパーマンをなぜ打ち切るのか。The Hollywood Reporterがその理由として伝えるところはふたつだ。
ひとつは、ワーナー・ブラザースが目下、スーパーガールの映画化企画を進めていること。スーパーマンのいとこであるスーパーガールがティーンエージャーとして描かれる本作では、35歳(記事公開時点)となるカヴィルの年齢では整合性が取れないためだという。
もうひとつは、ワーナーが今後数年の間にスーパーマンの単独映画を制作する予定がないためだ。単独作品『マン・オブ・スティール』の続編については、これまでもカヴィルが「水面下でいろんな話し合いをしている」、DCコミックスおよび映画の重要人物であるジェフ・ジョンズが「調整しているところ」と語ってきたものだったが、この度の報道ではそれらの希望が全て覆される形となった。報道では、スタジオ関係者の話として以下のコメントが掲載されている。
「スーパーマンはジェームズ・ボンドみたいなものだ。ある程度走ったら、新しい役者を探さなくてはいけない。」
どうなる『ジャスティス・リーグ』
それにしても不可解なタイミングである。ワーナー・ブラザースとDCユニバースは、『ジャスティス・リーグ』を中心に人気コミックヒーローの単独映画展開を進めていると見られていたからだ。
同作に登場したヒーローからは、2018年12月に『アクアマン』(日本2019年2月)が、2019年には『ワンダーウーマン1984(邦題未定、原題:Wonder Woman 1984)が、2020年にはフラッシュの単独映画が公開予定となっていた。各キャラクターが独自の物語を深めた上でジャスティス・リーグの再集合が期待されていたが、ここにカヴィル版スーパーマンは不在となる可能性が高まった。また、ベン・アフレックもバットマン役辞退の意向が伝えられており、単独作品として予定される『ザ・バットマン』には登場しないと考えられている。
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