『アントマン&ワスプ:クアントゥマニア』にビル・マーレイが出演へ ─ 監督が懇願、一度限りの出演か

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の『アントマン』シリーズ第3作『アントマン&ワスプ:クアントゥマニア(原題)』に、ベテラン俳優のビル・マーレイが出演することがわかった。マーレイ自らがドイツの現地メディアに明かした。
米Varietyによると、フランクフルトに拠点を置くドイツの新聞社FAZとの取材で、マーレイは『アントマン&ワスプ:クアントゥマニア』の撮影に参加し、出演シーンを撮り終えたことを明かしたという。報道によれば、マーレイは「最近、マーベル映画に参加したんです」とリポーターに明かした直後、すぐに発言を後悔したとのことだ。
マーレイは『クアントゥマニア』のペイトン・リード監督に出演を懇願されたという。『ゴーストバスターズ』シリーズや『恋はデジャ・ブ』(1993)『スペース・ジャム』(1996)などのスタジオ作品を代表作に持つマーレイは、その一方でフィルモグラフィー全体で見るとインディペンデント出身の監督の作品に出演することが多い。マーレイ本人も「コミックブックの映画化作品には俳優として興味は無いんです」「僕がこの企画に参加した理由を聞いたら、驚く人もいるでしょうね」と語っている。
マーレイは、出演の理由について明言はしなかったものの、これに一役買ったのは、ペイトン・リード監督であった模様。マーレイは監督の名こそ出さなかったというが、取材のなかでリード監督が手がけた『チアーズ!』(2000)を「ものすごく良い作品」と語ったそう。出演にあたり「僕にとって監督を知ることが大切だった」と話したマーレイは、「彼のことをすごく気に入っていますし、楽しくて謙虚で、監督として完璧な人」とリード監督を絶賛していたとのこと。
なお、マーレイが演じる役どころについては不明。もっとも、マーレイは「こうした経験は一度で十分ですね」と話したというから、もしかするとカメオ登場程度のものであるとも考えられる。
第3作には、主演のポール・ラッドのほか、エヴァンジェリン・リリー、マイケル・ダグラス、ミシェル・ファイファーら、オリジナル・キャストが揃って復帰。新キャストとして、ジョナサン・メジャーズがヴィランの征服者カーン役、『ザ・スイッチ』(2020)などのキャスリン・ニュートンがキャシー・ラング役を演じる。
映画『アントマン&ワスプ:クアントゥマニア』は、2023年2月17日に米公開予定。