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2018年DC映画『アクアマン』は青年の成長譚、ヴィランの復讐劇 ― 監督&悪役俳優がコメント

©THE RIVER

2017年、映画『ワンダーウーマン』と『ジャスティス・リーグ』が話題を集めたDC映画ユニバースだが、2018年の新作映画は『アクアマン(原題:Aquaman)』の一本かぎり。ちょっと寂しいところだが、『ジャスティス・リーグ』で本格登場を果たしたジェイソン・モモア扮するアクアマンのオリジン・ストーリーとあっては期待しない方が難しい。しかも監督を務めるのは、『ソウ』『死霊館』シリーズの仕掛け人にして『ワイルド・スピード SKY MISSION』(2015)を手がけたジェームズ・ワンだ!

およそ1年後の全貌解禁を控え、ワン監督と悪役ブラックマンタを演じるヤヒヤ・アブドゥル=マティーン二世が米国メディアにてコメントを発表している。正統派の冒険映画になるといわれる本作の魅力を、ほんの少し探ってみることにしよう。

青年の成長&ヴィランの復讐

米USA Today誌のウェブサイトでは、先日公開された場面写真とは異なる、船中でのアクションシーンと思しきアクアマンの新写真が公開されている。同誌にはジェームズ・ワン監督がコメントを寄せており、本作『アクアマン』でアーサー・カリー/アクアマンがたどる物語の一端を明らかにしているのだ。海底王国アトランティスと地上、その両方に身を置くことになる彼の成長とは?

「マンダロリアン シーズン3」「アソーカ」解説

「彼は(地上と海底の)どちらにも馴染めないんですが、物語が進むにつれて、自分が両方の世界で優れた存在なのだと気づくことになります。状況が人間としての彼を成長させ、そして大局的な視点を与え、自分が(ヒーローとしての)能力を持っている意味を知らせるんです。」

またワン監督は、アクアマンの成長物語に登場する悪役の一人、ブラックマンタには「非常に根源的で、クラシックな復讐物語」が与えられていることを明かしている。「人間が行動することの単純さが好きなんですよ」と述べているあたり、直情的なキャラクターとして造形されているのだろうか? いずれにせよ、人間として・王として・ヒーローとして成長していくアクアマンと、彼と敵対するブラックマンタの対比関係は大きな見どころとなりそうだ。

本作の撮影中、ブラックマンタ役のヤヒヤ・アブドゥル=マティーン二世は、週5日のジム通いと格闘トレーニングで身体を作ったという。肉体派俳優ジェイソン・モモアを相手にしての直接対決はスクリーン映え間違いなしだろう……。ヤヒヤはGQ誌のインタビューで、本作についてこうコメントしている。

「スケールがすごく大きくて、とってもいい映画になるはずですよ。あまり言えないんですが、ジェームズ・ワンとジェイソン・モモアをリーダーに、みなさんにすごく喜んでもらえる作品になっていると思います。」

ちなみに特筆すべきは、ワン監督がアトランティスを造形する上で心がけたという“あるポイント”だろう。この点を押さえておけば、寓話的といっていいストーリーに秘められた意味もひょっとして読み解ける……かもしれない?

(アトランティスは)私たちの暮らす星をもとにして作りました。しかし同時に、私たちの見慣れないビジュアルで。」

映画『アクアマン』は2018年12月21日に米国公開予定。日本公開の詳細は未定だ(2017年12月30日時点)。

Sources: https://www.usatoday.com/story/life/movies/2017/12/28/10-most-must-see-films-2018-new-fantastic-beasts-mary-poppins/983389001/
http://www.gq.com.au/entertainment/celebrity/the+get+down+s+yahya+abdul+mateen+ii+on+his+next+big+roles,53131
©THE RIVER

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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