『アクアマン』続編にも「ホラー風味」あり ─ 前作監督ジェームズ・ワン「恐怖のソースをちょっとだけ」

ジェイソン・モモア主演、DC映画『アクアマン』(2018)を大ヒットに導いたのは、『ソウ』『死霊館』シリーズで知られるジェームズ・ワンだ。ホラー出身者の才覚をわずかなシーンで存分に発揮したワンは、2022年米公開予定の続編でも“ホラー風味”を約束している。
『アクアマン』でワン監督による恐怖演出の手腕が光ったのは、マリアナ海溝の種族「トレンチ」をめぐるシーン。小さな船を舞台に、アクアマンとメラを狙ってトレンチの集団が襲いかかる展開は、ほかの場面とは明らかに異なる作風で大きな話題を呼んだ。今回、ファンからの「トレンチのシーンが大好きなんですが、続編でもホラー風味を期待してもいいでしょうか?」との質問に、ワン監督はこう応答している。
「前作に僕のホラーの感性が入っていたのと同じように、次回もちょっとだけそういうものが入ることになるでしょう。(ホラーは)僕という人間の大きな部分を形づくっている要素なので、こういう映画にも自然に表れてくるんです。特に『アクアマン』は水中の世界が舞台なので、そこでは非常に怖いことも起こる。ホラーというジャンルへの愛情が、僕をそういうシーンに惹きつけるのだし、自分なりに“恐怖のソース”をちょっとだけ振りかけてみたいと思わせるんですよ。」
ワン監督の“ホラー愛”は『アクアマン』の世界でも炸裂しており、なんとワーナー・ブラザース/DCコミックスでは、トレンチのスピンオフ企画『ザ・トレンチ(原題:The Trench)』も企画中。ワンはプロデューサーを務めており、「ちゃんとホラーに寄せたい」「モンスター・ホラー映画であり、スーパーヒーロー映画だという作品に」との意欲を語っていた。これにとどまらず、ワンは続編でも自身のセンスをたっぷりと見せつけることになりそうだ。
なお『アクアマン』続編には主演のジェイソン・モモアのほか、オーム/オーシャンマスター役のパトリック・ウィルソン、デイビッド・ケイン/ブラックマンタ役のヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世が続投する。ワンの監督復帰は未定だが、プロデューサーとしては再登板する方針だ。脚本には前作に続きデヴィッド・レスリー・ジョンソンが参加している。
映画『アクアマン2(仮題)』は2022年12月16日に米国公開予定。『ザ・トレンチ』はこれに先がけての製作・公開と報じられていたが、ハリウッドには新型コロナウイルスの影響も大きく、その後、これら2作品の具体的な進捗は明らかになっていない。
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Source: DC