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今は亡き名優、ロビン・ウィリアムズの笑顔に泣く。午前十時の映画祭7『いまを生きる』

ロビン・ウィリアムズといえば、コメディアンとしてスタートし、俳優としても2014年8月に急逝するまで数多くの作品に出演してきた。アニメで有名な実写版の『ポパイ』で主人公を演じ、日本では劇場未公開の『ハドソン河のモスコー』で注目を浴びるようになってからは、『グッドモーニング、ベトナム』でアカデミー賞の主演男優賞に初ノミネートされ、『グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち』では見事に助演男優賞に輝いた。
コメディーからシリアスまで、幅広い役柄をこなす名優となったウィリアムズ。彼の真骨頂といえるのが悲しみを漂わせる笑顔だ。

http://www.thekreatidblog.com/robin_williams/
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そんな彼の魅力が十二分に発揮されたのが、全国で名作映画を午前10時から上映している企画“午前十時の映画祭7”で上映されるピーター・ウィアー監督の『いまを生きる』

http://www.ew.com/article/2016/02/29/dead-poets-society-off-broadway
http://www.ew.com/article/2016/02/29/dead-poets-society-off-broadway

筆者が最初に観たのは1989年の東京国際映画祭のクロージング作品としてだが、名画座も少なくなった今、TVやDVDで観る機会は多いが、久しぶりに劇場の大スクリーンで観られる絶好の機会が訪れた。

ニューイングランドにある全寮制のウェルトン・アカデミーに、ウィリアムズ演じる同校のOBである英語教師キーティングが赴任してくる。彼の型破りな授業に生徒たちは最初戸惑うが、次第に刺激され新鮮な考えに目覚めていく。そして、生徒たちはキーティングが学生時代に作っていた“死せる詩人の会(原題の『デッド・ポエッツ・ソサエティ』)”を復活させるが、キーティングの姿勢に反発も高まっていって……というのが大まかなストーリー。

劇中、ウィリアムズはジョン・ウェインやマーロン・ブランドなどのものまねを披露し、そのそっくりぶりに思わず笑ってしまうが、そのユーモアがあってこそ、クライマックスで見せるウィリアムズの悲しみを漂わせる笑顔にグッと来て泣いてしまうのだ。そのバックにかかるのがモーリス・ジャールの繊細で美しい音楽というのだから、これで感動しないわけがない。

https://youtu.be/wrBk780aOis

ウィリアムズのほかにも、今や演技派俳優となったイーサン・ホークやTVシリーズなどでよく見かけることの多いロバート・ショーン・レナードほか、現在、映画やTVシリーズで活躍する俳優たちの若き日の姿が見られるのもお楽しみのひとつだ。 TVやDVDでしか観たことのない人も、劇場公開以来、スクリーンで観ていない人も、ウィリアムズの名演をぜひ大きなスクリーンといい音響でご堪能いただきたい。

午前十時の映画祭『いまを生きる』は、2016/09/24(土)~2016/10/07(金)の期間中上映予定。詳細は公式サイトにて。

午前十時の映画祭 公式サイト

Eyecatch Image:http://www.thekreatidblog.com/robin_williams/

 

Writer

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masashiobara小原 雅志

小学館のテレビ雑誌『テレパル』の映画担当を経て映画・海外ドラマライターに。小さなころから映画好き。素晴らしい映画との出会いを求めて、マスコミ試写に足しげく通い、海外ドラマ(アメリカ、韓国ほか)も主にCSやBS放送で数多くチェックしています。

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