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『アントマン&ワスプ:クアントマニア』は「時間」がテーマ、監督が明かす

アントマン&ワスプ:クアントマニア
© 2022 MARVEL.

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)映画『アントマン&ワスプ:クアントマニア』の主なテーマが“時間”であることがわかった。Nerdbunkerのインタビューにて、監督のペイトン・リードが語った。

本作は『アントマン』シリーズの第3作にして、いよいよ物語のスケールを拡大。アントマン/スコット・ラングやワスプ/ホープ・ヴァン・ダインら一家が量子世界で大冒険を繰り広げる。なかでもキーパーソンは、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)から5年を経て成長した娘のキャシー。演じるのは『名探偵ピカチュウ』(2019)のキャスリン・ニュートンだ。

「『アベンジャーズ/エンドゲーム』の出来事を経て、登場人物や家族関係がどうなったかを描きたいと思ったんです。そのときに、“キャシーが18歳になっていたら?”と思いついた。今回の大きなテーマは“時間”です。スコットがどれだけの時間を失い、いかに“娘と過ごす時間がほしい”と考えているか。そして、そんな中で出会うヴィランの征服者カーンは時間を支配している。それが彼らにとってどんな意味を持つのか……。」

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以前にも、リード監督は「スコットは大人になった娘との関わり方がわかっていません」と言い、キャシー役のニュートンも「キャシーはしばらく父親に会っていなくて、少しだけ成長しているんです」と述べていた。今回、監督はその狙いをもう少しだけ具体的に説明している。

「スコットは今でもキャシーを子どもだと思っているけれど、実際の彼女はもう10代後半。この世界で善をなすことの意味について、自分の考えを持っているし、ヒーローとしての自分らしさを求めてもいます。そして、父親に対しては少し批判的でもある。非常に豊かで、家族が共感できる設定ですよね。なぜなら、子どもは必ずしも親にすべてを話さないし、親も子どもに自分の経験をすべて話すことはしないから。『アントマン』シリーズはいつも家族を描いてきました。」

“家族”と“時間”というふたつのテーマを織り上げた脚本家は、「リック・アンド・モーティ」のほか、来たる『アベンジャーズ :カーン・ダイナスティ(原題)』も執筆するジェフ・ラブネス。『アントマン』シリーズの魅力を残しつつ、今後に繋がる巨大なストーリーをいかに開幕するのか、MCU初登場の筆力に注目だ。

映画『アントマン&ワスプ:クアントマニア』は2023年2月17日(金)全国公開

Source: Nerdbunker

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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