離脱したスパイダーマン映画主演ラッパーのMVにスパイダーマンが登場、運命を受け入れる

世界的に大人気なラテン系ラッパー/歌手のバッド・バニーの新曲ミュージックビデオに、突然スパイダーマンが登場する箇所があるとして話題だ。バッド・バニーといえば、少し前にソニー・ピクチャーズの『スパイダーマン』関連映画『エル・ムエルト』で主演を務めることになっていたものの、後に離脱。スパイダーマンと共演する道も絶たれたかと思いきや、楽曲MVの方でまさかの実現となった。
大ブレイク中のバッド・バニーがドロップした『NO ME QUIERO CASAR』MVは、10分近くにも及ぶ大作だ。セレブリティとしてパーティーを華やかに過ごすバッド・バニーだが、一転して夜のビルの屋上のシーンではひとり孤独に佇んでいる。淵に立つバッド・バニーが突然飛び降りると、なぜかスパイダーマンが現れてスイングで救出。「落下する人物を救う」という、スパイダーマン作品でお馴染みの構図が用いられた。
続くシーンでスパイダーマンはすっかり親愛なる仲間となり、バッド・バニーたちとビリヤードをしたり、肩を組んで踊ったりとノリノリだ。おまけにバックフリップまで披露している。スパイダーマンの登場場面は、以下ビデオの06:58から見ることができる。
このMVに登場するスパイダーマンは、スーツデザインこそサム・ライミ版に少し似ているが、ビリヤード台の側で踊って戯ける姿は『アメスパ』っぽさもある。
バッド・バニーはかつて、原作コミックに僅かに登場するエル・ムエルト/フアン・カルロスというプロレスラーのキャラクターを実写化する映画『エル・ムエルト(原題:El Muerto)』の主演を務めることになっていた。彼は役者として『ブレット・トレイン』にも出演しており、ソニー・ピクチャーズとの関係が続くものと見られていたのだ。
しかしその後、ミュージシャンとして超多忙なバッド・バニーと、ストライキを経て変動したスタジオのスケジュールが合致しなくなり、バッド・バニーは主演から降板。企画がどうなったかは不明だが、一応のところ存続しているというのが2023年9月時点での情報だった。
もしもエル・ムエルト役で映画に主演していれば、いずれ大スクリーンでスパイダーマンと共演する未来もあったかもしれない。実現しなかった運命をMVで再現したことで、バッド・バニーは“運命”を受け入れたのだ。
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