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『ミッドサマー』監督×『ジョーカー』ホアキン・フェニックス『Beau Is Afraid』予告編が米公開、やはり一筋縄ではいかない悪夢的大冒険

ヘレディタリー/継承』(2018)『ミッドサマー』(2019)に次ぐアリ・アスターの長編映画3作目であり、『ジョーカー』のホアキン・フェニックス主演となるA24映画『Beau Is Afraid(原題)』から米予告編が到着した。怪作の予感がすでに漂いまくっている。

もともと『Disappointment Blvd.』とのタイトルだった本作は、『ヘレディタリー/継承』『ミッドサマー』で世界を恐怖に陥れた鬼才アスターと怪優ホアキンの初タッグということで、第1報が報じられたタイミングから話題となっていた。ホアキン演じる「史上最も成功した起業家、ボー」の数十年を描くストーリーだが、この度公開された予告編からはただならぬ雰囲気を感じることができる。

ボーがリクライニングチェアーに腰掛け、目を向けた先には、ビーチサイドでプールチェアに横たわる少年期のボーがいる。同じく若かりし母親に「パパがあなたに受け継いだものを申し訳なく思っているの。だけど私は子どもが欲しかった、人生の最も素晴らしい贈り物が……」と囁くと、たちまち叫び声が鳴り響く。次の瞬間、ボーが「明日、母のもとを訪ねるよ」と宣言すると、母は電話越しに「明日会えるのをとても楽しみにしてる、あなたは私の天使、愛しているわ」と伝える。

しかし次のシーンでは、「もう空港?」と電話で尋ねる母に対し、ボーはまだ自宅にいながら「向かってるよ」と返事。何やら、外の世界では略奪などが巻き起こる混沌状態となっているようだ。

不穏な空気に満ちたところでボーは早々に車に轢かれてしまい、気がついたら病院のベッドで足首にモニタリングデバイスをつけられている。不安な様子のボーは施設から脱走を試みると、「あなたは何マイルも歩くことになる」「あなたの冒険は何年も続くことになる」と謎の声。果たしてボーは無事母のもとへたどり着けるのだろうか。時折挿入される、不思議な世界観のステージにも注目だ。

キャストに「マーダーズ・イン・ビルディング」(2021)のネイサン・レインとエイミー・ライアン、『DUNE/デューン 砂の惑星』(2020)のスティーヴン・ヘンダーソン、『わたしは、ダニエル・ブレイク』(2016)のヘイリー・スクワイアーズ、『ザ・ビースト 』(2022)のドゥニ・メノーシェなど。ヘンダーソンは撮影現場でのアスターとホアキンが衝突を通じて関係性を密にしていったことを明かしており、双方にとって肝いりの作品となることが期待できそうだ。

ホアキンはリドリー・スコット監督による新作映画『Napoleon(原題)』が公開を控えるほか、目下、『ジョーカー』(2019)の続編となる『Joker: Folie à deux(原題)』の撮影中。パートナーであるルーニー・マーラとの再共演となる『The Island(原題)』も予定されており、スター街道をトップスピードで爆走中だ。

ホアキンは同じくA24映画である『カモン カモン』(2021)では穏やかで温かい眼差しでスクリーンを包んだが、『Beau Is Afraid(原題)』の鬼気迫る表情は彼の十八番。これまでにない狂気を孕んでいるに違いない。

A24映画『Beau Is Afraid(原題)』は2023年4月21日米公開。

これです

Source:YouTube

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Yuka ShingaiYuka Shingai

携帯向け音楽配信事業にて社内SE、マーケティング業務に従事した後、妊娠・出産を機にフリーライターに転向。 映画とお酒と化粧品が好き。日課のオンライン英会話でもしょっちゅう映画の話をしています。

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