バットマン役ベン・アフレック、DC映画より完全離脱の可能性 ― 俳優交代か「2代目バットマン」か、米報道の詳細を解説

ワーナー・ブラザース/DCコミックスが展開しているDCエクステンデッド・ユニバース(DCEU)より、ブルース・ウェイン/バットマン役のベン・アフレックが完全離脱する可能性があるという。この情報は、米ハリウッド・レポーター誌が独自に報じたものだ。アフレック演じるブルース・ウェイン/バットマンは『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)で初登場、『スーサイド・スクワッド』(2016)にも出番はわずかながら登場していた。

バットマンとベン・アフレックに関する不穏な情報が流れはじめたのは、2017年1月のことである。自身が脚本・監督・主演を兼任するとアナウンスされていた単独映画『ザ・バットマン(仮題)』で、アフレックが監督を降板することが判明したのだ。後任には『猿の惑星:新世紀(ライジング)』(2014)のマット・リーヴスが就任し、先日は脚本を全面的に見直すことが明かされていた。
しかしアフレックは同作にプロデューサーとして引き続き携わると報じられていたほか、先日はリーヴス監督によりアフレックが主演を務めることが認められ、ワーナー社のトビー・エメリック氏も「ベンが我々のバットマンだ」という意思を示していたのである。

バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生

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今回、ハリウッド・レポーター誌が報じたところによると、現在ワーナーはアフレック扮するバットマンを「優雅に送り出す」ことを計画しているという。これによって、今後のDCEU作品は何らかの見直しを要することになりそうだ。同誌によると、アフレックのDCEU離脱がいつ、どのように行われるのかは決まっていないという。

現在、単独映画『ザ・バットマン』はリーヴス監督の希望のもと抜本的な見直しが図られている。前述の通り、アフレックとDC幹部のジェフ・ジョンズらによって執筆された脚本はお蔵入りとされたほか、リーヴス監督は早くも『ザ・バットマン』に3部作構想があることを認めている状況だ。

ハリウッド・レポーター誌は、アフレックの年齢をDCEU離脱の大きな理由として挙げている。アフレックは2017年8月で45歳を迎えるため、これから製作される『ザ・バットマン』が劇場公開される頃には47, 8歳になっているだろう。3部作を終えるころには、少なくとも50代半ばになっているはずだ。ヒーローを演じるのに年齢は関係ないはず(アイアンマン役のロバート・ダウニー・Jr.は2017年で52歳)なのだが、同誌は「スタジオは若い俳優を求める」ものだと記している……。

純粋な交代か、「2代目バットマン」か

もし本当にアフレックがDCEUを離脱するとして、気になるのはその方法である。
DCEUがその名の通り“ユニバース”として複数の作品で世界観を共有している以上、バットマンだけを単独で再リブートすることは難しいだろう。考えられる選択肢は、何事もなかったかのようにブルース・ウェイン/バットマン役の俳優を入れ替えるか、あるいは物語上の必然性を与えて「2代目バットマン」を登場させるかである。

コミックには「2代目バットマン」が登場したストーリーや、作品をまたいで複数のバットマンが同時に存在したケースが存在する。
1993年刊行『バットマン:ナイトフォール(原題:Batman: Knightfall)』では、戦いによって麻痺を負ったウェインが、自らの活動をアズラエル(本名ジャン・ポール・ヴァレー)に託している。しかしアズラエルはどんどん凶暴になっていき、結局ウェインはその暴走を止めるべく現役に復帰するのだ。しかしこのエピソードでは、ウェインはすぐに再び引退し、バットマンの活動をディック・グレイソン/ロビンに譲っている。その後、ブルースの死後にグレイソンがバットマンを継ぐエピソードもあれば、ブルースと同じタイミングで(別々の作品ながら)バットマンとして活躍している作品もあるというわけだ。

しかしながらブルース・ウェイン/バットマンという名前は、とりわけ映画版を製作する上では非常に重要なものだろう。数々の俳優たちが長年にわたって演じ継いできたことによる知名度は、おそらく他のキャラクターとは比較にならないものである。DCEUのストーリー的にも、このタイミングでウェインから別の人物へとバットマンの名前が譲られるのは無理があるはずだ。とはいえ何事もなかったかのように俳優が変わってしまうのも……。

なおアフレックは、出演予定だった映画『トリプル・フロンティア(原題:Triple Frontier)』からの降板が先日発表されたばかり。「健康と家族のために時間を確保する」とも報じられており、まずは俳優としての今後の動向も気にかかるところだ。

アフレックによるバットマンが登場する、映画『ジャスティス・リーグ』(2017年11月23日公開)は、現在ジョス・ウェドン監督のもと再撮影が行われているようだ。ことによっては、この作品がアフレックによる最後のバットマンになる可能性もあるだろう。
ハリウッド・レポーター誌が「優雅に送り出す」と報じているように、可能な限り自然に、そしてアフレック版バットマンとしての役割を全うしての退場となることを祈りたい。

Source: http://www.hollywoodreporter.com/heat-vision/ben-afflecks-batman-future-doubt-as-warner-bros-plots-franchise-future-1023296
http://deadline.com/2017/07/ben-affleck-exits-triple-frontier-movie-1202131052/
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THE RIVER編集長。ライター、メディアの運営や映画などのプロモーション企画を行っています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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