ポール・ベタニー、「ワンダヴィジョン」大物カメオ予告を後悔「すごく面白いジョークだと思った」

2021年2月中旬、俳優ポール・ベタニーのとある発言が、「ワンダヴィジョン」のファンを大きく騒がせた。ベタニーは、主演を務める「ワンダヴィジョン」で「まだ明かされていないキャラクターが1人いる」と発言し、大物のカメオ出演を匂わせたのだ。最終話でその人物が明かされるや、この発言がベタニーによるジョークであることが判明した。
ジョークとして受け入れたファン、楽しみにしていたが故に落胆したファン…ベタニーのジョークには様々な反応が見られたが、少なくともベタニー本人は、自分の発言を後悔していたようだ。
この記事には、「ワンダヴィジョン」のネタバレが含まれています。
完結まで残り数話に迫った中でベタニーが繰り出した大胆な予告には、「ワンダヴィジョン」ファンの間で様々な憶測が飛び交い、世界中で大きく報道された。ベタニーはヒントとして、「人生で1度はご一緒したかった役者さん」とまで語っていたのだ。その人物の筆頭候補として、「ワンダヴィジョン」のストーリーが直結すると伝えられている『ドクター・ストレンジ』続編の主人公、ベネディクト・カンバーバッチ演じるドクター・ストレンジが挙げられていたが、最終話で登場したのは、ベタニー演じるヴィジョンのもうひとりの自分、ホワイトヴィジョンであった。

この種明かしについて、ベタニーは「これについてはありとあらゆる感情を抱きました」と米The Playlistのインタビューで発言。「あれは大きな後悔でした」と振り返っている。発言当時、ベタニーは「すごく面白いジョークだと思った」という。「自分でも(発言に)満足してました」。もっとも、このジョークを聞いたファンの反応は、ずっとシリアスなものだった。
「そしたら、ファンの皆さんは“パトリック・スチュワートなんじゃない?”って。それを聞いて僕は“わお、鋭い意見じゃないか”って思いました。“やばいじゃん、その人が僕だってことに気づいたら、絶対ガッカリしてしまう”と。」
ベタニーの発言後、登場が大きく期待されたひとりが、ここで言及されているパトリック・スチュワートだ。スチュワートは『X-MEN』シリーズでプロフェッサーX/チャールズ・エグゼビアを演じている。プロフェッサーXは、原作コミック「ハウス・オブ・M」で、現実改変能力を抑えることが出来ないワンダ・マキシモフに大きく関係する人物であるため、「ワンダヴィジョン」に登場するとファンは踏んだのだろう。
結果的に思わせぶりな発言をしてしまったベタニーは、マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギの元に相談しにいったという。「彼も、すっごく良くて、とても面白いジョークだと思っていたようです」。ファイギ社長の反応を見て安心するベタニーの姿が目に浮かぶようだ。ベタニーは改めて「そこまで期待はずれなものにもならなかったようです。一瞬、“何てことをしでかしたんだ”と思いましたけどね」とヒヤッと体験を振り返った。
ちなみに、登場すると(勝手に)期待されていたドクター・ストレンジ役のカンバーバッチは「ワンダヴィジョン」配信終了後に、「ガッカリさせてごめんなさい」と謝っていた。
Source: The Playlist