ハーレイ・クインのスピンオフ映画、元新聞記者の女性監督が就任決定 ― 『スーサイド・スクワッド2』撮影延期の見込み

ワーナー・ブラザース/DCコミックス製作、『スーサイド・スクワッド』(2016)でマーゴット・ロビーが演じたハーレイ・クインのスピンオフ映画『バーズ・オブ・プレイ(仮題)』の監督が正式に決定した。米Deadline誌ほか複数のメディアが報じている。
本作はコミック「バーズ・オブ・プレイ」を原案として、ハーレイ・クインをはじめ複数の女性キャラクターが共演する作品。脚本は『バットガール(原題:Batgirl)』への起用が先日判明したクリスティーナ・ホドソンが執筆している。
このたび『バーズ・オブ・プレイ(仮題)』への監督就任が決定したのは、元ウォール・ストリート・ジャーナル誌の記者という経歴を持つアジア人女性監督のキャシー・ヤン。Deadlineによれば、すでにワーナーとの契約は完了しているという。
キャシーは2018年1月、サンダンス映画祭のワールド・シネマ ドラマ・コンペティション部門にてアンサンブル演技賞を受賞した『デッド・ピッグス(原題:Dead Pigs)』を手がけた新人監督で、長編第2作にしてヒーロー映画への抜擢は異例。なおDC映画に女性監督が起用されるのは、『ワンダーウーマン』(2017)のパティ・ジェンキンス、『ザ・ニュー・ゴッズ(原題:The New Gods)』のエイヴァ・デュヴァーネイに次いで今回が3例目だ。
主演を務めるマーゴット・ロビーは、クエンティン・タランティーノの新作映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(原題:Once Upon a Time in Hollywood)』への出演交渉中と伝えられたばかり。『バーズ・オブ・プレイ』の撮影は、同作の撮影終了後、2018年末から2019年初頭にも始まるとみられている。
なお米Variety誌記者のジャスティン・クロール氏が伝えた情報によれば、『バーズ・オブ・プレイ』の製作に伴って、2018年内に始まるとみられていた『スーサイド・スクワッド2(仮題)』の撮影は延期されることになるようだ。
『バーズ・オブ・プレイ』の脚本作業は現在も進められており、本作にはバーバラ・ゴードン/バットガールが単独映画『バットガール』に先駆けて登場するという。クロール氏は、マーベル映画においてブラックパンサーが『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)に登場した例を参考に挙げている。
As for SUICIDE SQUAD 2, clearly moving out of 2018 shoot. The move to go with BOP not only had a lot to do with Hodson’s script but also the idea of doing with BATGIRL what Marvel did with Black Panther in CIVIL WAR by introducing them into universe before giving them own film
— Justin Kroll (@krolljvar) 2018年4月17日
ちなみに現在計画されているハーレイ・クインの登場映画には、本作と『スーサイド・スクワッド2』のほか、『ゴッサム・シティ・サイレンズ(仮題)』、そしてジョーカーとのスピンオフ映画の合計4作品がある。おそらく『バーズ・オブ・プレイ』『スーサイド・スクワッド2』が先行して製作されることになりそうだが、他の動向にも引き続き注目したい。
映画『スーサイド・スクワッド』のブルーレイ&DVDは現在発売中。
Sources: Deadline, Variety, Justin Kroll
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