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2018年マーベル映画『ブラックパンサー』は「ゴッドファーザー&007」!キャラクターと物語に最新写真と証言で迫る

©MARVEL STUDIOS 写真:ゼータ イメージ

マーベル・シネマティック・ユニバース作品ブラックパンサー(原題:Black Panther)』より、最新の場面写真&プロモーション写真やキャスト・スタッフのインタビューが米国エンターテインメント・ウィークリー誌にて公開された。

本作は『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)に登場したティ・チャラ/ブラックパンサー(チャドウィック・ボーズマン)を主人公とした、彼の故郷ワカンダが舞台の物語。監督は『クリード チャンプを継ぐ男』の(2015)のライアン・クーグラーが務め、ヴィランのエリック・キルモンガー役には同作に主演したマイケル・B・ジョーダンが起用されている。

今回公開された写真のうち、目玉は国王ティ・チャラの一族と関連の人物たちが一堂に会した一枚だろう。
エグゼクティブ・プロデューサーのネイト・ムーア氏が「ジェームズ・ボンドと『ゴッドファーザー』の交差点」「国際スパイの世界、その中心に劇的なファミリー・ドラマがある」と語る本作の魅力、その濃密な人間ドラマを数々の写真と証言から予測していきたい。

王家とその守護者たち

『ブラックパンサー』のストーリーは、スパイダーマンの単独映画『スパイダーマン:ホームカミング』(2017年8月11日公開)と同じく、初登場となった『シビル・ウォー』から直接繋がっているという。『シビル・ウォー』でティ・チャラは、父親であり先王のティ・チャカを殺されたのだ。主演のボーズマンは、本作がティ・チャラの「喪の作業」を描くものだと語っている。

「なぜ父が殺されたのか、自分は何をするべきだったのか。すべては、いかに彼が(ワカンダを)治めるかということに繋がっているんだ」

そう、ティ・チャラ/ブラックパンサーは何をおいても一国の王なのである。クーグラー監督は、ヒーロー映画の主人公としてのブラックパンサーについてこう言及している。

「ほかのスーパーヒーローと違うところは、何よりもまず、彼が自分のことをスーパーヒーローとは思っていないことなんだ。ティ・チャラは、自分は政治家なんだと考えている。彼が朝目覚めた時、まず考えるのは“この場所の王として、どうやって務めを果たすのか?”ということなのさ。
彼は国内にいる部族の和を保たなければならない。それはすなわち、つねに大きな期待を自分に寄せてもらうこと、また人に嫌われることをするってことだよ。同時に、彼は国民の守護者でもあるんだ」

むろん、政治家としてもヒーローとしてもティ・チャラは未熟だ。スパイダーマンと同様、彼もまた“新人ヒーロー”であり“新人国王”なのである。そんな彼を強力にバックアップするのが、上記の写真に映っている王家の人々、そして親衛隊「ドーラ・ミラージュ」のメンバーだ。

それでは上記の“集合写真”より、順番に確認していこう。いずれも先日公開された予告編に登場しているキャラクターなので、こちらの記事をもあわせてご参照いただきたい。

母にして女王、ラモンダ

集合写真でティ・チャラ/ブラックパンサーに寄り添っているのが、彼の母親でありティ・チャカの妻であったラモンダだ。演じるのは、『マルコムX』(1992)『ノトーリアス・B.I.G.』(2009)など社会派の実話映画からハリウッドの大作アクションまで幅広く出演するアンジェラ・バセットである。

ボーズマンはラモンダというキャラクターについて「ティ・チャラが求めるアドバイザーの一人」だという。「父なら何を求めたか、何をしていたかという問いの答えを、ティ・チャラは彼女に求めなければならない。彼女は常に正しくはないかもしれないけど、洞察力は確かにあるんだよ。彼女は女王であり母だから、ティ・チャラのためだけではなく、みんなのことを考えているんだ」

ティ・チャラの元恋人、ナキア

ティ・チャラの左上に映っているのが、彼の元恋人であり親衛隊「ドーラ・ミラージュ」のメンバーであるナキアだ。『それでも夜は明ける』(2013)でアカデミー賞助演女優賞を受賞したルピタ・ニョンゴが演じている。

Writer

中谷 直登
中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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