マーベル『ブラックパンサー』高級車ブランド・レクサスとのコラボCM発表 ― レクサス側は新たな顧客の獲得狙う

映画『ブラックパンサー』と、トヨタ自動車による高級車ブランド・レクサスのコラボTVスポットが発表された。
本作は『アベンジャーズ』シリーズなどで知られるマーベル・シネマティック・ユニバースの最新作で、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)に登場した新ヒーロー、ブラックパンサーを主人公とする単独映画。主演俳優をはじめ、大多数の出演者を黒人で固めたキャスティングはマーベル映画で初めてとなる。

このTVスポットに登場するのは、レクサスのスーパーカー「LC 500」。ブラックパンサーのスーツと同様、黒と紫色のバランスが印象的だ。どうやら本編では、必要に応じて実体を表したり透明になったりするようだが……これも主人公ティ・チャラ/ブラックパンサーの妹にして天才科学者のシュリが開発したものだろうか?

レクサス、『ブラックパンサー』で新顧客層へアプローチ

これまでマーベル・スタジオは、ドイツの自動車メーカー・アウディとのコラボレーションを重ねてきた。たとえば『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)や『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』、『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)でコラボTVスポットが製作・公開されているのである。

しかし今回、黒人のキャスト&スタッフを中心として製作された『ブラックパンサー』でレクサスがパートナーになったことは自然な流れといっていいだろう。利用者の3分の1が非白人だというレクサスは、米国での売上回復を図るべく、『ブラックパンサー』とのコラボレーションによって新たな顧客層を獲得したいという考えのようだ。

レクサスのマーケティングを指揮するクーパー・エリクセン氏は、米Bloomberg誌の取材にて、スポーティーかつ高機能なイメージへと移行するためには、新しい顧客に自社製品を届ける必要があると強調している。

「人口の視点からみても、私たちはより若いお客様を求めています。若くなればなるほど、人々は文化的に多様になっていく。セールス・プランを達成するには、新しいお客様にこのブランドをお届けすることが不可欠なんです。」

 

同誌によれば、米国で白人の比率が減少するにともない、各企業は非白人の増加する若い世代をこぞってターゲットとしているという。黒人やアジア系、ヒスパニック系の人々は、いまや白人よりもハイペースで支出を行っているというのだ。なかでもアフリカ系アメリカ人は、映画館により足繁く通う傾向にあるのだとか。

こうした流れは、すでに『ブラックパンサー』という作品がある程度証明したものでもあった。2018年1月に本作の前売り券が米国で発売されるや、そのセールスはマーベル・シネマティック・ユニバース史上最高額を記録したのである。なお専門家は、『ブラックパンサー』が米国で最終的に3億3,500万ドルほどの興行収入を獲得すると予想している。

すでに大ヒットの確約されている『ブラックパンサー』で、レクサスは自社イメージを拡大し、新たな顧客層へと浸透させることができるのか……。多大なる広告効果をもつハリウッドの大作映画の裏側では、自動車メーカーをはじめとした大企業も緻密な戦略を練っているというわけである。

映画『ブラックパンサー』は2018年3月1日より全国ロードショー

Sources: http://comicbook.com/marvel/2018/01/23/black-panther-lexus-tv-spot/
https://www.bloomberg.com/news/articles/2018-01-19/lexus-looks-to-ride-marvel-s-black-panther-back-to-luxury-lead
©THE RIVER

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THE RIVER編集部。わかりやすいことはそのままに、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすくお伝えしたいと思っています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp へ。

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