『ブラックパンサー3』製作決定、マーベル・スタジオが正式発表

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)映画『ブラックパンサー3(仮題)』の製作が正式に発表された。米Deadlineが報じている。
『ブラックパンサー』シリーズはMCUの中核を担う単独シリーズのひとつ。チャドウィック・ボーズマン演じるティ・チャラが主人公の第1作『ブラックパンサー』(2018)は、MCU初の黒人スーパーヒーロー映画として製作され、全世界興行収入13億4,691万ドルの歴史的ヒット。2020年8月にボーズマンはがんで逝去したのち、“レガシーを受け継ぐ”をテーマに製作された続編『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』(2021)も世界興収8億5,920万ドルの大ヒットとなった。
マーベル・スタジオは第3作の製作を発表していなかったが、このたびシリーズのプロデューサーを務めてきたスタジオ幹部のネイト・ムーアの退社が決定。早くからブラックパンサーの映画化を提案し、実現にこぎつけたキーパーソンの門出を受けて、『ブラックパンサー3』を正式に発表した。
報道によると、ムーアは2025年初頭にもスタジオを離れ、映画プロデューサーとして独立する予定。『ブラックパンサー3』にはプロデューサーとして続投する。今回の発表にあたり、ムーア本人は以下の声明を発表した。
「私がプロデュースについて知っていることは、ほとんどすべてがマーベル・スタジオで学んだものです。スタジオの同僚やキャスト・スタッフ、映画づくりとストーリーテリングを愛する人々と仕事ができたことを幸運に思っています。私の経験と映画への情熱を、『ブラックパンサー3』でワカンダの世界に戻ることを含め、あらゆるジャンルの劇場映画に発展させられることはこの上ない喜びです。」

ムーアは2010年からマーベル・スタジオに所属し、製作部門を統括したほか、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)や「ファルコン&ウインター・ソルジャー」(2021)などにプロデューサーとして参加。最新作『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』でもプロデューサーを務めているため、公開後の3月中旬まではスタジオに残るという。
ケヴィン・ファイギ社長と幹部のルイス・デスポジートは、「ネイトは素晴らしい幹部であり、同僚であり、マーベル・スタジオの全員にとって最高の友人です。その影響は私たちのストーリーテリングに残り続けるでしょう」とコメントした。「とても寂しいですが、『ブラックパンサー』次回作では新たな形で再び仕事ができる幸運にも恵まれ、次なる活躍を楽しみにしています」。
現時点で『ブラックパンサー3』のプロットや製作・公開スケジュールは不明。監督・脚本家も発表されていないが、シリーズを手がけてきたライアン・クーグラーが続投するとみられる。2024年11月には、俳優のデンゼル・ワシントンが『ブラックパンサー3』のために「(クーグラーに)役を書いてもらっている」と発言し、自身の関与を認めていた。
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Source: Deadline