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『ブラック・ウィドウ』単独映画、「リアルで痛ましく、美しい作品になった」 ─ 新鋭女優フローレンス・ピュー、充実の撮影を振り返る

マーベル・シネマティック・ユニバース「フェイズ4」の幕開けを飾る、スカーレット・ヨハンソン主演『ブラック・ウィドウ』について、主人公ナターシャ・ロマノフの妹分イェレナを演じる新鋭女優フローレンス・ピューが語った。

『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)の壮絶な展開を経て製作される『ブラック・ウィドウ』は、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)の直後を舞台に、ナターシャの語られざる過去が描かれるストーリー。米Varietyにて、ピューは「すごくリアルで、とても痛ましい、けれど非常に美しい作品ができました。きちんと芯のあるアクション大作が完成したことに、とても驚かれるだろうと思っています」と話した。

現在、ピューは主演映画『ファイティング・ファミリー』(2019年11月29日公開)『ミッドサマー』(2020年2月公開)の日本公開が控えている。ハリウッドが熱い視線を注ぐ新鋭女優だが、大手スタジオが手がける大作映画への出演は『ブラック・ウィドウ』が初めてとなった。その経験を、彼女は「今までで一番風変わりで、ぶっ飛んだ、ド派手な体験だった」と振り返っている。

「第一線の女優(スカーレット・ヨハンソン)と、すごく優秀かつ熱心な監督、ケイト・ショートランドと一緒に映画を作れたことは、本当に、すごくかけがえのない、特別な経験でした。ほかの映画がどんな感じで、どのように作られているのかは知りませんが、現場でしょっちゅう、“これは普通のことじゃない、これは特別なことなんだ、ちゃんと理解しなきゃ”と思っていたのを覚えていますよ。」

ピューによれば、イェレナ役での出演が決まったのは2019年3~4月ごろ。「5月に準備を始めて、ひと夏かけて撮影しました。ロンドンやブダペスト、モロッコ、それからアトランタでも少しだけ撮影しましたね」。ナターシャにとって因縁の地とされるブダペストで、実際に撮影が行われていたのである。

ところで、『ブラック・ウィドウ』が「リアルで痛ましい、けれど非常に美しい作品」とはどういうことなのか。ピューは本作が『エンドゲーム』後に公開されることを受けて、「感情が抑えきれない方が多いことはわかっています」と述べている。

「だけど、ナターシャからは特別な教訓が得られたわけで、彼女はそういうことを10年ほど続けてきた。今回は、そんな彼女の映画であるということが特別なんです。私はそこに加わって、いかに彼女が離れ業をやってのけたのか、生きてきたのかを見ました。とても彼女らしいですよ。」

ちなみにブラック・ウィドウ役のヨハンソンは、今回の物語について「私が求めていた“終わり”がやってきました」と意味深な言葉を口にしていた。その一方で新シリーズの幕開けともいわれている本作では、果たして何が語られ、何が明かされることになるのか。

映画『ブラック・ウィドウ』は2020年5月1日(金)日米同時公開

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Source: Variety

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。