『007』ジェームズ・ボンド新俳優は肌の色を問わず ─ 男性設定は変更なし、プロデューサーが明言

『007』シリーズの6代目ジェームズ・ボンド俳優、ダニエル・クレイグが次回作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(2020年4月10日公開)でボンド役を卒業することが決まった今、映画&海外俳優ファンの間では、新たなるジェームズ・ボンド俳優が誰になるのかに再び注目が集まりつつある。
これまで“7代目”俳優候補には、トム・ハーディやリチャード・マッデン、トム・ヒドルストン、イドリス・エルバらの名前が挙げられてきた。しかし、いまや誰が就任してもおかしくない状況だ。シリーズのプロデューサーであるバーバラ・ブロッコリ氏&マイケル・G・ウィルソン氏は、新たなボンド俳優について“男性ならば肌の色は問わない”との方針を示している。
米Varietyのインタビューにて、ブロッコリは「(ボンドは)どんな肌の色もありうるけれど、男性です」と断言。かねてより“女性版ジェームズ・ボンド”誕生の可能性がささやかれてきた中、プロデューサー自らが改めて否定した形だ。
「女性たちには、強い女性のキャラクターを新しく作るべきだと思います。男性のキャラクターを持ってきて、女性に演じてもらうということには興味がありません。女性はもっと興味深いものだと思いますよ。」
もともと“女性版ボンド”という選択肢は、クレイグの『ノー・タイム・トゥ・ダイ』出演が正式に決まる以前、7代目俳優をめぐる予想が過熱する中で提案されてきたもの。しかしながら2018年10月時点で、ブロッコリ氏は「ボンドは男性のキャラクターですし、今後もそうあり続けると思います」と述べていた。ブロッコリ氏の発言は、当時からその意志が変わっていないことを示している。最新作『ノー・タイム・トゥ・ダイ』にまつわる、「007を女性エージェントが継ぐ」との噂は遠回しながらも否定されたとみてよさそうだ。
その一方で、ウィルソン氏は有色人種の俳優がボンド役に就任する可能性にオープンな姿勢を見せた。「ボンドはイギリス、あるいはイギリス連邦の出身だと思われていますが、イギリスは非常に多様な土地ですからね」。後任に『パシフィック・リム』(2013)や『マイティ・ソー』シリーズのイドリス・エルバを推す声は少なくないが、果たして……。
映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』は2020年4月10日(金)全国ロードショー。
Source: Variety