『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』ダニエル・クレイグ版の集大成に ─ ベン・ウィショー「全作品の要素が入っている」

『007』シリーズ最新作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』は、ダニエル・クレイグによるシリーズの過去作品と繋がる内容になっているという。Q役として続投するベン・ウィショーが、米Colliderにて語った。
「今作は、ダニエルがジェームズ・ボンドを演じる最後の作品となるので、これまでダニエルが出演してきた『007』シリーズの集大成となるような作品に仕上がっているでしょう。(ダニエル版ボンド)全作品の要素を少しずつ取り入れながら、結末へと導いていきます。」
『007 カジノ・ロワイヤル』(2007)で6代目ジェームズ・ボンド役に抜擢されたダニエルにとって、本作『ノー・タイム・トゥ・ダイ』はボンドを演じる5本目の作品であり、同時に最終作となる見込みだ。前作『007 スペクター』(2015)からは、ボンドガールのマドレーヌ・スワン(レア・セドゥ)と、悪役のエルンスト・スタヴロ・ブロフェルド(クリストフ・ヴァルツ)らが続投することがわかっている。米国CIA所属のフェリックス・ライター(ジェフリー・ライト)も、『007 慰めの報酬』(2008)ぶりに登場するのだ。
ウィショーはキャリー・フクナガ監督の指揮による撮影を振り返り、「とても良かったです。何が良かったかというと、彼がこの作品をまるで自主映画のように手掛けたことですね」とコメント。アクション大作の金字塔『007』シリーズに対し、フクナガ監督がインディーズ映画のようにアプローチしたことに感心したようだ。撮影について、ウィショーは「かなり即興的なものでした。あまりテイクも重ねたりはしませんでしたし、とにかく軽い雰囲気で。大変な時もありましたが、どんなふうに彼が映画を完成させたのかを観るのが楽しみです」と話している。
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』では、ジェームズ・ボンドは現役を退き、ジャマイカの地で穏やかな生活を満喫している。ところが、CIA出身の旧友フィリックス・ライターが助けを求めてきたことで平穏な生活は突如終わりを迎えた。 誘拐された科学者を救出するという任務は、想像以上に危険なものだったのだ。やがて、ボンドは脅威をもたらす最新技術を有する黒幕を追うことになる……。
出演者には、前作からビル・タナー役のロリー・キニア、ミス・マネーペニー役のナオミ・ハリス、M役のレイフ・ファインズも続投。新キャストとして、ラミ・マレック、アナ・デ・アルマス、ビリー・マグヌッセン、ダーヴィッド・デンシック、ダリ・ベンサーラ、ラシャーナ・リンチらも加わり、新旧豪華キャストが入り乱れて、ダニエル・クレイグ最後の『007』を鮮やかに彩る。
映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』は2020年4月10日(金)全国ロードショー。
Source: Collider