【ネタバレ】「ザ・ボーイズ」シーズン2、第7話の◯◯は最初から決まっていた ─ ショーランナーは既に後悔

この記事には、「ザ・ボーイズ」シーズン2第7話のネタバレが含まれています。
第7話で起きた衝撃的な展開とは、シーズン2第5話から登場した元“セブン”のメンバー、ランプライターの死だ。同役は『X-MEN』シリーズのアイスマン役などで知られるショーン・アシュモアが演じた。

2020年8月にアシュモアの出演が発表された際、ショーランナーのエリック・クリプキは「この“セブン”の元メンバー(ランプライター)に深みと脅威、うんざりしている人間性をもたらしてくれる」とアシュモアについて語っており、今後続く本シリーズのメイン・キャストとして期待された。
第6話から本格登場したランプライターは、スーパーヒーロー実験を重ねる精神病院セージ・グローブセンター(Sage Glove Center)で失敗の後始末をする役割を担う。その後、“ザ・ボーイズ”に拘束されたランプライターは、続く第7話でヒューイ(ジャック・クエイド)と共にスターライト(エリン・モリアーティ)を救出すべく古巣“ヴォート社”に向かうも、かつて自分の銅像が飾られていた会議室に入るや否や、突然自らに火を付け、焼身自殺を遂げるのだ。
ランプライターの死について、クリプキは既に後悔の念を抱いている模様。米TV Lineのインタビューにて、「ショーン(アシュモア)を起用する前から脚本を書いてしまっていた」と明かすクリプキは、苦渋の決断を以下に語っている。
「ショーンを起用した後、彼が素晴らしい人物であることは見て分かりました。彼がランプライターを、どれだけ(人生に)うんざりしていて、どれだけ感情的で、そして不思議にもどれだけ同情を誘うキャラクターとして演じたのかが感じられましたよ。彼を殺してしまったことを本当に後悔しています。もしこの役をショーンが演じると知りながら過去に戻れてまたやれるなら、もっと長く彼を生かしてやっていたでしょう。けど、初めからそうなる運命だったんです。」
そもそも、原作コミックで描かれるランプライターは、一旦死んでしまう設定。その後、“ヴォート社”によって水面下で行われる、死者を生き返らせる為の“再生処理”の被験者となってしまうのだ。脚本執筆の段階で、ランプライターの死がいかなる経緯で決定されたのかは不明だが、原作での設定を考慮すればドラマでのランプライターの死が納得できないこともないだろう。
演じたアシュモア本人もランプライターの死についてコメント。どうやら最初から死を承知の上で撮影に挑んでいたようだ。「大胆な選択だったと思いますよ」と話すアシュモアは「ランプライターにとって完璧な最後でした」と続ける。
「彼の死はヒューイをとんでもない状況に陥れます。僕にとっては悲劇でしたけど。居場所を感じているホーム、つまり(ヴォート)タワーに彼(ランプライター)が入って、過去の自分、そしてスーパーヒーローとして重要な存在だった自分はもういないと悟るんです。自分は他の人に代えられてしまったと。」
「あれが本当の最後でしたし、力強く強烈なあの場面が大好きでした」と語るアシュモア。「キャラクターが大好きだったので残念ですね。もっと彼を演じ続けたかったです」と改めて惜しむ。その一方で、「とっても重要なシーンでしたし、ランプライターが歩むべき正しい道でした」とも振り返っている。
なおシーズン3からは、原作コミックで“セブン”の次に強いスーパーヒーロー・チームとして描かれる“ペイバック”のメンバー、ソルジャーボーイが登場。原作でのソルジャーボーイは、“ペイバック”が肌に合わないと感じ、“セブン”への加入を切望している。演じるのは「スーパーナチュラル」(2005-)ディーン・ウィンチェスター役などで知られるジェンセン・アクレス。ソルジャーボーイが辿る運命はまだ未知数だが、きたるシーズン3での活躍に期待したい。
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Source: TV Line