『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』を励ました「合言葉」 ─ 撮影現場で監督が叫び続けたこと

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』は、シリーズ主演のチャドウィック・ボーズマン不在で製作された喪失の続編映画だ。ライアン・クーグラー監督は本作の辞退や映画業界からの引退を考えるほど沈痛した。撮影前にはキャスト一同でチャドウィックの墓参りも行ったという。
一方、監督は撮影現場でとある「合言葉」を叫んで、キャストやクルーを盛り上げたそうだ。これを明かすのは、ナキア役のルピタ・ニョンゴ。「撮影の時、ライアンがよく“僕たちは大作映画を撮ってるんだ!(We’re making a big movie!)”と言っていたのが好きでした」と、米Entertainment Weeklyに話している。
「撮影が長引いたり、大変になったりした時に、彼はそう言ってみんなを励ましてくれたんです。ライアンは実際すごく謙虚な人なので、彼がそんなことを言うのは、なんだかムズ痒いんですけどね。私たちもその言葉を復唱して、現場のあちこちで集中力と気合いを入れ直してました。」

本編には亡きチャドウィックに捧げられたような悲痛なシーンもあり、キャストたちは涙を見せた。しかし、あくまでもスーパーヒーロー 映画である本作には、爽快で規模の大きいアクションシーンも多い。これらを支えたのが、普段は控え目なクーグラー監督が腹から叫ぶ「僕たちは大作映画を撮ってるんだ!」の合言葉だったのだ。
なお、優れた映画監督は、こうした合言葉で現場を鼓舞することがある。クエンティン・タランティーノは、「もう1回撮るぞ!」「なぜかって?」「だって映画作りが大好きだから!」と全員で唱えるそうだ。
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Source:Entertainment Weekly