『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』前作よりも「巨大に、より良く、新しく」 ─ ティ・チャラの死後、ヴィブラニウムに危機

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』は、前作をすべての意味で上回る作品となるようだ。エムバク役のウィンストン・デュークが、ディズニーの大型イベント「D23 Expo」にて語った。
ブラックパンサー/ティ・チャラ役のチャドウィック・ボーズマンが2020年8月に逝去したことを受け、本作ではティ・チャラが『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)ののちにこの世を去った設定となっている。国王の死後、ワカンダ王国は超大国の介入を受けるのだ。
会場限定で上映された映像には、アンジェラ・バセット演じるラモンダが議会に出席し、周囲からヴィブラニウムへの接触を求められる様子(もちろんラモンダは拒否する)や、ヴィブラニウムを狙う特殊部隊がワカンダの施設を襲撃し、オコエ(演:ダナイ・グリラ)やドーラ・ミラージュの面々に反撃されるシーンが収められていたとのこと。やはりティ・チャラの死後、ヴィブラニウムをめぐって諸国が動き始めることになるようだ。
D23 Expoのステージには、監督・脚本のライアン・クーグラーをはじめ、シュリ役のレティーシャ・ライト、エムバク役のウィンストン・デューク、ラモンダ役のアンジェラ・バセット、初登場となるネイモア役のテノッチ・ウエルタが登壇。チャドウィック不在の続編について、バセットは「私たちは彼(チャドウィック)と同じレベルに達さなければいけなかったし、それができたと思います」と述べた。「実現の裏側にはたくさんの奇跡がありました。熱意あふれるリーダーのライアンと、いつも私たちと一緒にいてくれたチャドウィックのおかげです」。
また、デュークは「『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)や『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)を経て、あらゆることが起こったあとのワカンダをお見せできることがうれしい」とワカンダの変化に言及。「すべてがさらに大きく、より良く、そして新しくなりました。僕はテクノロジー寄りの役柄ではないけれど、テクノロジーも楽しいし、新しい。今までに観たことのないものです」。
前作よりも大きな役どころとなる、ティ・チャラの妹シュリを演じるライトは「ミスター・ライアン・クーグラーが思いと魂を込めた美しい物語です。観ていただけるのが本当に楽しみ」とコメント。その全容はあと2ヶ月で明らかになる。
そのほか共演者は、ナキア役のルピタ・ニョンゴ、オコエ役のダナイ・グリラ、アヨ役のフローレンス・カサンバ、 エヴェレット・ロス役のマーティン・フリーマン。新たにアイアンハート/リリ・ウィリアムズ役でドミニク・ソーンが出演するほか、ドーラ・ミラージュの精鋭部隊「ミッドナイト・エンジェルズ」の一員をミカエラ・コールが演じる。共同脚本はジョー・ロバート・コール、音楽はルドウィグ・ゴランソンが担当。
映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』は2022年11月11日より全国公開。
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Sources: Deadline, The Hollywood Reporter