『ブレードランナー』ゲーム版、PS4・Switch・Xbox・PC向けにリマスター決定 ─ 2020年米国リリース

SF映画史上に残る名作『ブレードランナー』(1982)を基にした、1997年発売のPC向けアドベンチャーゲーム『ブレードランナー(原題:Blade Runner)』がリマスターされることがわかった。『Blade Runner : Enhanced Edition(原題)』と題される本作は、PlayStation 4、Xbox One、Nintendo Switch、PC向けの作品として2020年内に米国でリリース予定。米The Hollywood Reporterが報じている。
映画『ブレードランナー』は、フィリップ・K・ディックの傑作小説『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』を原作に、ハリソン・フォード主演&リドリー・スコット監督で製作されたもの。ゲーム版は2019年のロサンゼルスを舞台に、主人公の刑事レイ・マッコイが潜伏したレプリカントを捜索するというコンセプトだ。映画に見られた、酸性雨が降り注ぎ、ネオンサインに照らされた薄暗い街並みは健在。なお、物語は映画のストーリーを直接翻案したものではない。
ゲームのオリジナル版を手掛けた製作会社、米Westwood Studiosは、2003年に会社をラスベガスからロサンゼルスへ移転した際、ソースコードを紛失。そのことからリメイクすることは不可能だといわれていた。このたびのリマスター版は、旧作ゲームを数多くレストアすることで有名なゲーム製作会社「Nightdive Studios」が独自の技術によって実現させたものだ。「洗練されたプレミアムなレストア」であり、現代のワイドスクリーンに合わせた解像度のグラフィックスやアニメーション、キャラクター、ムービーシーンなど、全てがアップグレードされると伝えられている。本作の日本でのリリースについては不明だ。
なお、2019年には、本作のオリジナル版を現代のPC環境で動作するようにしたバージョンが、ゲーム配信プラットホーム「GOG.com」にてリリースされている。
Source: The Hollywood Reporter