『ボヘミアン・ラプソディ』を観て、クイーンのベスト曲に変化はあった?キャストが挙げる1曲


フレディ・マーキュリーの魂を蘇らせたラミ・マレックは、本作のために振付を覚えた初めての曲が「レディオ・ガ・ガ(Radio Ga Ga)」だったと言い、「特別な思い入れがある」と語る。続けて「愛にすべてを(Somebody To Love)」を挙げ、更にグウィリム・リー同様「撮影最終日にやった『ラブ・オブ・マイ・ライフ(Love of My Life)』」と答えた。「だから3曲ありますね、それぞれに特別な思い入れがあります。」

あなたにとってのクイーン・ベスト・ソングは?
さて、あなたが好きなクイーンの楽曲には、本作の鑑賞前と鑑賞後で何か変化はあっただろうか。ちなみに筆者は、本作以前は「ショウ・マスト・ゴー・オン(The Show Must Go on)」がベストだった。物心ついた頃には既にフレディが死去していた筆者にとって、フレディの存在はやや悲劇的な結末を迎えた伝説のロック・アーティストといった印象が強かった。実質的な遺作である「イニュエンドウ(Innuendo)」を締め括る同曲は(決意に満ちた歌詞や、既に体調が悪化していたフレディのため新規撮影ができなかったプロモーション・ビデオの存在もあって)「伝説」としてのクイーンを強く象徴するようだったからだ。
『ボヘミアン・ラプソディ』を複数回鑑賞した今となっては、「ラブ・オブ・マイ・ライフ(Love of My Life)」にこれまで感じられなかった鼓動を聴くようになった。それは、本作が「伝説」と感じていたフレディ・マーキュリーを活き活きと蘇らせ、健気で、不器用な1人の人間として描いていたからだろう。この裏には、血の通ったフレディを演じたラミ・マレックの名演技がある。ラミは本作の来日記者会見で、次のように語っていた。
「フレディって、何千万もの人を手の平で転がすような人です。僕にすれば超人ですよ。どうすれば人間として地に降ろすことができるのかと考えました。
で、こう思ったんです。彼は何千万もの人を手の平で転がしながら、同時に誰かの手の平で包んで欲しいと願う人物なのだろうと。こう考えればフレディとつながれると思いました。フレディだって、人間臭い複雑さや、自分を見出すことに苦しんでいる1人の人間なんです。」
きっと決められないだろうが、あえて聞こう。あなたが好きなクイーンの楽曲を、『ボヘミアン・ラプソディ』鑑賞前と鑑賞後でそれぞれ1曲ずつ挙げるとしたら?
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『ボヘミアン・ラプソディ』公式サイト:http://www.foxmovies-jp.com/bohemianrhapsody/