『ブラック・ウィドウ』スカーレット・ヨハンソンが語る「引き際」 ─ 「自分がトップの時に去る」

またひとり、アベンジャーズの初期メンバーがユニバースを去る。ブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフだ。美しきスパイとして、敵を、時にはアベンジャーズをも撹乱したウィドウは、マーベル・シネマティック・ユニバース新作映画『ブラック・ウィドウ』をもって最後の登場となる見込みだ。
2010年の『アイアンマン2』での初登場以来、10年以上にわたって同役を務めたスカーレット・ヨハンソンも感慨深い。「マーベル・ファミリーを愛していますから、もちろんほろ苦い思いです。そこから外れるだなんて、心づもりができたことはありません」と、英Total Filmに思いを語っている。「いつだってファミリーです。離れる気にはなれません。みんなと一緒のものを見られないなんて、そんな思いはしたくないからです」。
「このチャプターから次に進めることを気持ちよく思っています。この映画のことがとっても誇らしい」と『ブラック・ウィドウ』への手応えを話すヨハンソンは、作品には「愛がたくさんある。全ての要素に意図と目的がある」と宣言している。「ナターシャのことは常に愛しています。彼女を演じるのも大好き。彼女はこのユニバースに1人で立っているように思います」。
さらにヨハンソンは、「あらゆる意味で、特に役者として、自分がトップにいる時にその状況を離れた方が良い」と、“引き際”を意識するような発言も見せている。確かに、アイアンマン役のロバート・ダウニー・Jr.やキャプテン・アメリカ役のスティーブ・ロジャース、さらに別シリーズでは『X-MEN』ウルヴァリン役のヒュー・ジャックマンなど、彼らは物語が最高潮のタイミングで、惜しまれながらユニバースを去る結果となっている。ブラック・ウィドウにとっては、初の単独作が最後の作品となるのだから、まさに有終の美を飾ることになるだろう。
一方でヨハンソンは「いつか、また別のやり方で一緒になれる機会が来るかもしれませんね」とも語っており、やはり再演は望んでいるようだ。MCUからは今後「ロキ」でのタイムトラベルや、『ドクター・ストレンジ』続編でのマルチバース化など、通常では考えられない離れ業が飛び出す気配もある。もしかしたらそういった場面で、またブラック・ウィドウが登場してくれるかもしれない。“もしも”の世界を描く新作アニメ「ホワット・イフ…?」の詳細も今後出てくるだろうから、吉報を待ちたいものだ。
『ブラック・ウィドウ』は2021年7月8日映画館 & 7月9日ディズニープラス プレミア アクセス公開。
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Source:TotalFilm