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『ブラック・ウィドウ』トニー・スタークのカメオ登場案があった ─ その目的、脚本家が明かす

ブラック・ウィドウ
(c)Marvel Studios 2021

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の新作映画『ブラック・ウィドウ』には、ロバート・ダウニー・Jrが演じたトニー・スターク/アイアンマンがカメオ登場する案があったという。脚本を務めたエリック・ピアソンが明かしている。

『ブラック・ウィドウ』では、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)の後を舞台に、ナターシャのその後の歩みに焦点が当てられた。ソコヴィア協定をめぐるアベンジャーズの分断を描いた『シビル・ウォー』で、ナターシャはチーム存続のためにトニー側につくも、協定に反対を貫いたスティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカを逃したことで、自身も追われる身となった。

『ブラック・ウィドウ』でダウニーがカメオ出演すること自体はあり得ないことではないが、いったいどのように登場させるつもりだったのだろう。米ポッドキャストPhaze Zeroにて、ピアソンは「私が参加する前に書かれたある脚本には、“トニーとナターシャ、『シビル・ウォー』終盤のシーン”と書かれていたのを覚えています」と詳細を明かしている。

ピアソンが言及しているのは、恐らく空港でのアベンジャーズ同士の戦いが終わった後に描かれた、トニーとナターシャの会話シーンと思われる。ただし、ピアソンによれば、トニーのカメオが実現することになったとしてもダウニーによる再演ではなく、既存の映像を使い回す予定だったという。

「(カメオは)昔の映像でだったと思います。観客の皆さんに現在地を伝えて、“私たちはここからの彼女を描いていくんですよ”というような感じで。知る限りは(脚本に)ロバート・ダウニー・Jr(の名前)はなくて、トニー・スタークの名前が書かれてたのを見たのはその時だけです。『シビル・ウォー』の後なんだということをリマインドするためだったんでしょうね。」

結果として、トニーのカメオ登場は脚本からカットされてしまったわけだが、『ブラック・ウィドウ』では、『シビル・ウォー』の後であることを示す道標がしっかりと盛り込まれている。ピアソンは、カメオ登場の役割が『ブラック・ウィドウ』の時系列を明示するためと推測していたようだが、ファンにとっては『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)でMCUを去ったトニー/ダウニーの姿をもう一度観られる貴重な機会になったはずだ。

Source: Phaze Zero

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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