『キャプテン・アメリカ:BNW』老人イザイア 「自分と同じことがサムにも起きないかと心配」映画で語られなかった裏テーマ

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)映画『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』は、新たにキャプテン・アメリカとなたサム・ウィルソンと、サディアス・ロス大統領率いるアメリカ合衆国政府の関係を描く物語だ。キーパーソンは、もうひとりの“黒人キャプテン・アメリカ”となっていたかもしれない老人イザイア・ブラッドリー。政府に騙されて超人血清を投与され、30年間投獄されていた男だ。

「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」(2021)からイザイア役を演じるカール・ランブリーは、この物語にどう取り組んだのか。米Screen Rantでは、イザイアの複雑な心境を明らかにしている。
「たとえ国を完全に信用できなくとも、イザイアはサム・ウィルソンとキャプテン・アメリカを信頼しています。彼を誇りに思うし、サムがキャプテン・アメリカとしてやっていることを信じているから。しかし彼は、自分と同じことがサムの身にも起こらないかと心配してもいます。誰もがベストを尽くしているけれど、人間だから理想に及ばないこともある。イザイアは、サムにそれほどの勇気を持たなくてもいいのではないかと感じているのです。サムを見ながら、『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』当時のような警戒心が蘇ってくる。」
そう感じるのは、サムによってイザイアが解放されたからであり、しかし過去を消すことは絶対にできないからだ。ランブリーは、「サムのおかげでイザイアは心の牢獄から解き放たれた。傷ついた心は癒された」という。同時に、「苦しみから逃れたわけではない」とも。
「前に進むために、いわば彼は心の整理をしたわけです。それは、自分の愛情を脇に置いたようなもの。心や意識、脳の大部分には、彼が集団の代表として経験したことが残っています。アメリカ国民に約束されていることが、すべて自分たちにも適用されるとは信じられない人たちの代表として。」
その不信と不安は、またひょんなことから噴き出してくることになるかもしれない──。それが、イザイア・ブラッドリーが『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』で体験する物語の一端だ。
映画『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』は公開中。
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Source: Screen Rant