『キャプテン・アメリカ:BNW』がMCU版ウルヴァリン誕生につながる ─ アダマンチウムで世界に激震

『デッドプール&ウルヴァリン』(2024)ではついにマーベル・スタジオ作品にウルヴァリンをはじめとするX-MENユニバースのキャラクターが登場を果たした。しかし、あくまでもこの作品は別世界(アース10005)の物語。マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)神聖時間軸(アース616)では、まだX-MEN関連の描写は示唆レベルにとどまっている。
この状況が、『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』で様変わりすることになりそうだ。同作には、映画『エターナルズ』で出現したセレスティアルズのティアマット残骸からアダマンチウムが採掘され、各国で争奪戦となる。
アダマンチウムとは、『ブラックパンサー』ワカンダ原産ヴィブラニウムと並んで、マーベル・ユニバースで最強の耐久性を誇る金属。ウルヴァリンの骨格と爪に使用されていることで有名だ。これがついにMCUに登場することになる。

「アダマンチウムはより耐久性に優れています。運動エネルギーを吸収できるヴィブラニウムとは別物です」と『ブレイブ・ニュー・ワールド』ジュリアス・オナー監督は、本作がMCU版ウルヴァリン誕生に繋がっていくことを米ScreenRantに明かしている。「ご存知のようにアダマンチウムは、やがてプロジェクトX(編注:ウェポンX計画?)に繋がっていきます。それがやがて、ウルヴァリンの物語にも繋がっていきます」。
公開されている公式映像で、アダマンチウムは「世紀の大発見」「国際勢力図を書き換えるかもしれない」と語られている。アダマンチウムがもたらす世界的混沌について、オナー監督は次のように語る。
「アダマンチウムは、全く新しい形で世界を変えることができる資源となっているのです。ヴィブラニウムの方は、ワカンダ人の管轄下にあるものですからね。だからこそ、この映画は素晴らしい地政学的サッカーになるというわけです。」
常に観客を驚かせるマーベル・スタジオのこと、アダマンチウムの存在感や、将来的なウルヴァリンやX-MENの描写については、ひねりを加えた演出を仕掛けてくるだろう。「(MCUには)過去にミュータントもいなかったからこそ、アダマンチウムもなかったからこそ、観客を驚かせる新しいビジョンが生まれました」とオナー監督。「今作でレッドハルクやアダマンチウム、サーペント・ソサエティを登場させられるなんて、今でも夢かと思って頬をつねっていますよ。オタクの僕としても楽しいですし、この映画を観る全ての観客にとって素晴らしいものになると思います」。
現時点で、MCU版『X-MEN』単独映画の詳しい予定は明らかになっていない。ケヴィン・ファイギの発言によれば、2027年公開予定の『アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ』の物語が「ミュータントとX-MENの新時代に繋がる」というから、まだ少々先となりそうだ。まずは『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』でアダマンチウムを扱い、ミュータント登場の下地を作るということになりそうである。
『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』は2025年2月14日、日本公開。
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Source:ScreenRant