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マーベル新作映画『キャプテン・マーベル』は90年代アクションに敬意、ヒントは『ターミネーター2』 ― ただし主な舞台は宇宙

©THE RIVER

集大成『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(4月27日公開)を控えた今、マーベル・スタジオは新たなヒーローの登場に着手している。『ルーム』(2015)でアカデミー主演女優賞を受賞したブリー・ラーソンを主演に迎えた、映画『キャプテン・マーベル(原題:Captain Marvel)』だ。

物語の時代設定は1990年代、サミュエル・L・ジャクソン演じるニック・フューリーが片目を失う以前の姿で登場する。そして、作品のトーンはアクション・コメディ。少しずつ漏れ伝わってくる証言に加えて、このたびマーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長は、その舞台や“元ネタ”に言及した。

宇宙が舞台の『ターミネーター2』?

Entertainment Weekly誌にて、ケヴィン社長は『キャプテン・マーベル』を1990年代の物語にすると決めた経緯を明かしている。

「サミュエル・L・ジャクソン演じるニック・フューリーが、あらゆるヒーローについて考え、この世界でスゴいことを進める、それ以前を描きたいと思いました。ニックが初めて登場した時、彼はトニーに“君はこの広い宇宙の一部だ。まだそのことがわかっていない”と言いましたよね。そこで、彼(ニック)がそのことを知らなかった時代に戻って、キャロル・ダンバース/キャプテン・マーベルを、ニックが初めて出会ったヒーローとして示したい、紹介したいんです。」

ケヴィン社長はキャプテン・マーベルを「特別なヒーロー」だと表現し、その時代設定も「マーベル・シネマティック・ユニバースの中で特別」だと述べている。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』を経て登場するヒーローとあって、どうやら物語の重要度も極めて高いというわけだろう。

さらにケヴィン社長は、『キャプテン・マーベル』が「大部分が宇宙を舞台にした作品になることを表明している。異星人スクラルが登場する物語、主人公は圧倒的な能力を秘めたスーパーヒーローとあって、地球ではなく宇宙へ進出しての展開が見どころになりそうだ。
しかし「あらゆるジャンルの影響をそこかしこに散りばめる」とも述べられているように、既存の映画にインスピレーションを受けた作劇は、おなじみマーベル・シネマティック・ユニバース作品の方法論をきちんと受け継いだものとなるだろう。

「(『キャプテン・マーベル』は)新しいジャンルを語る、1990年代のアクション映画を掘り下げる機会でもあるんです。これまでそういう機会がなかったので、『キャプテン・マーベル』には、私たちの大好きな90年代アクションへのオマージュをたくさん詰め込みますよ。物語の面ではありませんが、アクションは『ターミネーター2』(1991)に影響を受けています。クールな街頭でのアクションやカーチェイスのような、楽しい要素が印象的ですよね。」

“90年代のアクション映画”という意味でいえば、その最前線をひた走っていたサミュエル・L・ジャクソンが本作で重要な役どころを担うことは、それ自体が必然性を帯びたものといえるかもしれない。とはいえ、当の本人は頭部を緑色の物体で包んだメイク中の様子をInstagramに投稿して、「もしかしてスクラル人なの?」などと世界中のファンを混乱させているわけだが……。

Caught a lil’ nap while going thru the process today!#captainmarvel #nickgettingfurious#lifecastsabitch

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映画『キャプテン・マーベル』は2019年3月8日に米国公開予定。監督はアンナ・ボーデン&ライアン・フレックが務める。

Sources: http://ew.com/movies/2018/03/09/marvel-studios-kevin-feige-mcu-future/
https://marvelstudiosnews.com/2018/03/09/kevin-feige-confirms-much-captain-marvel-set-space-inspired-90s-action-films/
http://comicbook.com/marvel/2018/03/10/captain-marvel-samuel-l-jackson-skrull/
©THE RIVER

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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