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ヘンリー・カヴィル、スーパーマン再演説に思うこと ─ 「いずれ真相がわかるのが大事」「しかるべき形で演じたい」

映画『バットマンvsスーパーマン:ジャスティスの誕生』のスーパーマン
© 2016 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved. TM & © DC Comics

DC映画のスーパーマン役で知られるヘンリー・カヴィルは、ファンの間で最も復帰が待たれるスーパーヒーロー/俳優のひとりだ。『マン・オブ・スティール』(2013)ののち、『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)『ジャスティス・リーグ』(2017)に出演したが、2018年秋には“卒業報道”が大きな話題を呼んだ。しかし2020年5月下旬には、再演に向けての交渉に入ったとも伝えられている

さて、一連の報道は真実なのかどうか。米Varietyのポッドキャストにて、カヴィルはスーパーマン役をめぐる噂や報道にも目を通していることを明かし、率直な感想を語った。

「どんどん突飛な内容になっていきますからね。ものすごい量の推測がネットに出回っていて、時にはイライラすることもあります。特に、それが事実として扱われている時には。違う、そんなことは起きてないし、そんな話もないぞ、と。だけど大切なのは、みなさんが楽しんでいるということ。スーパーマンのようなキャラクターの場合、楽しんでもらえることが大事です。スーパーマンは素晴らしいキャラクターですから、みなさんがその話をしているのなら、たとえデタラメでも、まあいいかなと。だって、また観たいと思われてるってことでしょう。僕も、しかるべき形でまた演じたいと強く思ってますよ。」

“卒業”と報じられたのち、カヴィルはスーパーマン役について「まだ諦めていません」「今でも僕のものです」と語り、パトリック・スチュワートとの対談でも「またこの先も、スーパーマン役を演じられたら嬉しいです」と話していた。今回もカヴィルは再演への意欲を改めて明言しており、変わらぬキャラクターへの思い入れがうかがえる。

ところでカヴィルは、事実ではない情報や噂を見かけても、別名を使って訂正したことはないのだとか。「そうしたいとは思いますが、倫理的に間違っていると思うんです。スーパーマンの話題なら、スーパーマンを演じる者として、それはやってはいけない」とは本人の言葉。もちろん、あれこれと思うところはあるようだが、「大事なのは、いずれ真相がわかること。それは今でなくてもいいんです」と述べた。

なお2021年には、『ジャスティス・リーグ』をザック・スナイダー監督による本来のビジョンで再発表する「スナイダー・カット」が米国にて配信予定。一貫して冷静な反応を取ってきたカヴィルは、再び落ち着いたコメントを発している。「ザックが自分のビジョンを見せる機会に恵まれたのは素晴らしいこと。ストーリーテラーやフィルムメーカーには非常に大切なことです。そうならないのは悲しいもの。観るのを楽しみにしています」。

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Source: Variety

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。