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トム・ホランド主演『チェリー』秋公開めざして進行中、予告編も近日発表 ─ 『アベンジャーズ』ルッソ監督の実話犯罪映画

トム・ホランド
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/28652895005/

『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)アンソニー&ジョー・ルッソ監督、トム・ホランド主演最新作『チェリー(原題:Cherry)』が、2020年秋の公開を目指していることがわかった。初めての予告編映像も近々公開される見込みだという。

このたびジョー監督は、米Entertainment Tonightにて『チェリー』の公開時期を問われるや、新型コロナウイルスの影響を踏まえ「このような現状ですから難しいお話ですね。ただ、僕たちとしては(2020年)晩秋を目指しています」と応じた。本作のリリースについては劇場公開とストリーミング配信の両方が検討されており、以前は「2020年7月に判断」と語られている。米国の映画館が営業再開の延期を重ねるさなか、タイムリミットは少しずつ迫っているものとみられる。

一方、ポストプロダクション(撮影後作業)は順調に進行中だ。米Comicbook.comでは、ジョー監督が「現在は作曲段階で、サウンドミックスがあと1ヶ月くらいで終わります。作曲は2週間くらいで終わると思う」とコメント。「映画の完成にどんどん近づいています。もう数週間というところ」と述べ、待望の予告編についても「とても近いうち」の公開になると明かした。

なおルッソ兄弟は、ロックダウン(都市封鎖)のさなか、『チェリー』以外にも複数の企画に携わっている。仕事に自宅待機の影響はさほど出ておらず、「一日のおよそ半分はオンラインで『チェリー』の仕事をして、あとの半分は新しい脚本やストーリーを作っている」そう。脚本の作業には『アベンジャーズ/エンドゲーム』などでタッグを組んだクリストファー・マルクス&スティーヴン・マクフィーリーも参加。依然として厳しい情勢が続くものの、ジョー監督は「仕事の面は理想的に進んでいます」と話した。

『チェリー』は同名犯罪小説(文藝春秋)の映画化作品で、イラクの戦場でPTSDを患った男が、帰国後に処方されたオピオイド(麻薬性鎮痛薬)の依存症となり、やがて犯罪に手を染めていく物語。“イラク戦争の英雄となった平凡な男は、なぜ銀行強盗になったのか”。原作は著者ニコ・ウォーカー自身の実話に基づき、ウォーカーは2011年に逮捕されたのちに獄中から小説を執筆。2020年11月に釈放される予定だ。

共演者には『IT/イット』シリーズでペニーワイズ役を演じたビル・スカルスガルド、『心のカルテ』(2017)のシアラ・ブラヴォ、『ミッドサマー』のジャック・レイナー、人気ラッパーのカイルら。脚本は「The Path/ザ・パス」(2016-2018)のジェシカ・ゴールドバーグが執筆した。

Source: Entertainment Tonight, Comicbook.com

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。