『スパイダーマン3』サンドマン役、再登場を示唆 ─ 『ノー・ウェイ・ホーム』でカットされた「娘との物語」も

サム・ライミ版『スパイダーマン3』(2007)に登場し、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021)では再登場も果たしたヴィランのサンドマン/フリント・マルコが、将来的にマーベル映画で再登場を果たす可能性があるようだ。同役のトーマス・ヘイデン・チャーチが示唆した。
『スパイダーマン3』のフリント・マルコといえば、主人公ピーター・パーカーの 叔父ベンを誤殺した張本人。刑務所から脱走していたところ、分子分解の実験に巻き込まれ、身体が砂状に変化する怪人サンドマンとなってしまう。
マルコは病の娘のため、やむなく犯罪に走っていたという事情を持つ。映画のラストではスパイダーマンと対決すると、マルコは事の顛末をピーターに打ち明ける。ピーターも理解して許しを与えると、マルコは砂となってニューヨークの空に飛んで消えた。

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)『ノー・ウェイ・ホーム』では、マルチバースを通じて再登場。集結したヴィランたちの中で、グリーンゴブリンやドクター・オクトパスのストーリーはそれなりに語られていたのに対し、サンドマンの説明描写はやや控え目なものとなっていた。

チャーチが米The DisInsiderに明かしたところによれば、、『ノー・ウェイ・ホーム』ではフリント・マルコとその娘を取り巻くストーリーが仕上げられていたものの、最終的にはカットされていたのだそうだ。「いろいろなことがありましてね……。ジョン(・ワッツ監督)やエイミー(・パスカル、プロデューサー)、ケヴィン(ファイギ、マーベル・スタジオ社長)とはたくさん話し合いました」とチャーチ。その内容について、「サンドマンの今後の再登場の可能性について」や、「彼が戻ってきて、もっと充実したストーリーを取り扱うかもしれない」というものだったと伝えている。
『ノー・ウェイ・ホーム』ではほぼサンドマン状態での再登場となったが、チャーチは「サンドマン状態ではなく、人間の姿での復帰」についても検討されたと説明。チャーチが自ら明かしているように、サンドマンはトビー・マグワイアの“ピーター2”から治療薬を投与された際に人間の姿をわずかに見せたが、あの映像は『スパイダーマン3』からの再利用だ。つまり、チャーチによる人間フリント・マルコのカメラの前での再演は、実は叶っていない。
過去の映像が再利用されたのは「彼の、当時の姿を見せる必要があったため」とのことだが、これを経て、今後再登場の可能性があるとチャーチは期待を寄せている。
もしもマルチバースを通じてマルコが再登場するのなら、『ノー・ウェイ・ホーム』後の状態、つまり治療薬を得て人間の姿に戻った状態で現れると考えるのが自然だ。歳を重ねたマルコが「やぁ、あの時はどうも」なんて照れ笑いを浮かべながら、自身や娘を取り巻く近況をスパイダーマンに語る、という展開はいかがだろう。
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