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【ネタバレ】『キャプテン・マーベル』続編は「最高のものを作れる」 ─ マーベル社長が示唆する『アベンジャーズ/エンドゲーム』後

キャプテン・マーベル
© MARVEL/PLANET PHOTOS 写真:ゼータイメージ

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品『キャプテン・マーベル』は、来たる『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019年4月26日公開)を控えながら、その後の物語にも大きな橋を架ける一本だ。『ドクター・ストレンジ』(2016)や『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)、『ブラックパンサー』(2018)と同じように、ヒーローのさらなる冒険を期待させる“単独映画の第1作”でもある。

すべての仕掛け人であるマーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長は、いずれ製作されるであろう『キャプテン・マーベル』の続編、そして『エンドゲーム』後のMCUについて、米Screen Rantのインタビューにてさらなる可能性を示唆している。

この記事には、映画『キャプテン・マーベル』のネタバレが含まれています。

『キャプテン・マーベル』猫のグース
© 2019 MARVEL Supplied by LMK 写真:ゼータイメージ

キャプテン・マーベルが仕掛けた設定と伏線

『キャプテン・マーベル』は、これまでマーベル・シネマティック・ユニバースで描かれてこなかった歴史に初めて踏み込んだ作品だ。1995年を舞台とする物語の結末では、「アベンジャーズ」という名前のゆえんも明かされれば、ニック・フューリーの左目についても原因が示され、なぜキャロル・ダンヴァース/キャプテン・マーベルが姿を消したのかも判明する。

ケヴィン社長は『キャプテン・マーベル』という映画を作ったこと自体が、今後のMCUの展開を構想することにもなったのだと語った。

1本目の映画を作るということは、ある意味で未来についての意見を出し合うことなんです。そこにどんなものがありうるのかと。次がどんな作品になるのかはまだ明らかではありません。ですが、非常に素晴らしいものを作ることができますよ。」

社長が宣言するのも納得できるというものだ。なにしろ『キャプテン・マーベル』には、今回の物語では回収されなかった設定や伏線が多数仕掛けられている。たとえばキャロルによって送り返されたヨン・ロッグはその後どうしているのか。はるか彼方で起こっていたクリー/スクラル戦争にはどんな経緯があり、『キャプテン・マーベル』以後はどうなったのか。ウェンディ・ローソン/マー=ベルが世界に残したものは、本作に登場したものだけだったのか。

キャプテン・マーベル
© 2019 MARVEL Supplied by LMK 写真:ゼータイメージ

コミックで特別に重要なキャラクターであるマー=ベルについて問われたケヴィン社長は、このように応じている。

「この作品の時系列、そして将来的なストーリーの可能性を面白いと思えるのは、マー=ベルにかぎらず、登場人物に大いなる過去があるからですね。たとえばスクラルとクリーの全面的な衝突もあれば、キャロルがタロスと一緒に飛び去ってからアベンジャーズと合流するまでの空白もあります。[中略]
今回の映画では具体的に描いていませんが、彼女はずっとどこにいたのか、なぜ現れていなかったのか。その答えは明かされ、示唆されています。彼女はMCUの異なる局面で、大きな、宇宙の戦争に向き合っていたわけですから。」

ここに至ってケヴィン社長は、キャロル・ダンヴァース/キャプテン・マーベルが、MCUにおいてクリー/スクラル戦争と深い関係をもつことを示唆している。もちろん、どんな物語になるのかはわからない。それがいつ描かれることになるのかも。

『キャプテン・マーベル』を通じて「この世界に彼女の居場所を作りたかった、彼女自身の神話を作りたかった」と語るケヴィン社長は、今後のMCUの展開について、あらゆる可能性を否定していない。スクラル人がスーパーヒーローに姿を変え、地球侵略を進めているという有名ストーリー「シークレット・インベージョン」が映画化されることもありうるとしているのだ。『キャプテン・マーベル』と『エンドゲーム』の向こう側に、ケヴィン社長ほか製作チームはいったい何を見据えているのか……。

映画『キャプテン・マーベル』は2019年3月15日(金)より全国公開中

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『キャプテン・マーベル』公式サイト:https://marvel.disney.co.jp/movie/captain-marvel.html

Sources: SR(1, 2

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。